BODIES BODIES BODIES／ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ

まさかの「犯人」

マイフェイバリットなアクション映画「コロンビアーナ」（2011年／リュック・ベッソン製作）で凄く印象的な表情演技をしていた天才子役がいたんだけど、その子が大人になって主人公を演じていたことにまず驚いた。

まったく知らなかったけど、それ以来は主役を張りまくりで、現在では「スターウォーズ」シリーズ新作（「アコライト」）の主人公に抜擢されるほどの売れっ子女優になっていたんだね。

久しぶりに、馬鹿な若者が片っ端から殺されていくようなド定番な鼻ホジスラッシャーホラーを観たくてセレクト。期待通りの展開だった。

基本的に”ズッ友”パリピたちによるしょうもない内輪もめ会話劇で、オッサンは見てられない時間も長かったが、その辺を麻痺させれば「犯人捜し」のミステリーもあって面白かった。いろいろ推理させられたしね。

一人、また一人と死んでいく度に、残った仲間に対して疑心暗鬼が積み重なっていく「人狼ゲーム」展開。うわべだけの友情や愛情が壊れていく様子は観ていて楽しい。血みどろ展開にも「そうそう、これが今おれが観たかったやつ！」と手を叩いて喜んでいた。

フハハハハ！お前らの友情なんて、見栄とか嫉妬とかマウンティングとかそんなもんなんだよ！

自分の脳の奥底に隠れた悪魔マインドが引き出されるのが心地よい。

賛否はありそうだけど、ラストがよかったね。まさかの犯人に、怒る人と笑う人と笑いながら怒る人が多分33.33％ずつ。

個人的にはあまり分の良くない「A24ガチャ」だけど、これはまあまあ「当たり」。面白いよ。

アマンドラ・ステンバーグ。名前憶えた。