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Lie lie Lie

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ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1997
公開年月日 1997/10/4
上映時間 123分
鑑賞 神保町シアター「映画で愉しむ――私たちの偏愛文学」(24/9/21~10/11)

神保町シアターで27年ぶりの鑑賞

90年代、Bonnie Pinkにハマっていた時期に、彼女が音楽担当ということで奇跡的に劇場鑑賞した映画。

どうやらソフト化はされていない(VHS化はされている)らしいことと、ちょうどいま神保町シアターで企画公開されているとの情報を得て、最終日に万障を排して雨の中行ってきた。(本作は9/27で上映終了)

面白かった。

いや鑑賞したのは27年も昔だし、内容は全然覚えていなかったんだけど、映像を観ていると記憶が蘇ってくるもんだね。「あ、このあとタニシはああなるんだ」とか「そうだ、アイツが出てきてピンチになるんだ」とか、まるで予言者のように先の映像が目に浮かんできて、なんだか変な気持ちだった。

特にあれはハッキリ覚えてたな。インスタントコーヒーの美味しい作り方。まずはコーヒーを少量のお湯に溶かして、ドロドロのペーストにして、しばらくしてから残りのお湯で溶く。これ、今でも実践しているんだけど、「ああこれ、この作品の影響だったんだな」と再鑑賞して気が付いた。

ストーリーは「Lie lie Lie」(「嘘 嘘 嘘」)のタイトル通り、詐欺師の話。正確には主人公3人のうち詐欺師は相川(豊川悦司)だけで、彼が波多野(佐藤浩市)と宇井(鈴木保奈美)を巻き込んで大きなヤマに挑む。

相川が自他ともに認める「二流の詐欺師」ってのが絶妙だね。クチは抜群に上手いのに、割と簡単に見抜かれるし、ツメが甘くていつも大ピンチに追い込まれている。儲かっていそうなナリをしているのに、常に金欠。成功体験のない詐欺師。

今でこそ詐欺師ものは珍しくないけれど、どれも最終的に「主人公さすが~!」となるどんでん返し型と決まっているので、ちょっと珍しいパターンだな……と、あれからさらに27年の映画鑑賞歴を重ねた上で感じた。

要所で効果的に流れるBonnie Pinkの「Lie lie Lie」(大好きな曲)のイントロ部分も、エンディングで流れる「たとえばの話」(もっと好きな曲)もいいね。昨日からまたファン始めました。

死ぬまでにあと何度かは観たいし、人にも勧めたいんだけど、ソフト化されていないのが本当に残念。

権利の関係?
「そんなのうんこ召し上がれ、ですわ」(鈴木保奈美)。

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