遺書(ブログ)

思い出はスマホに染み付いている

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クローゼットの大掃除をしていたら、歴代のスマホが3台見つかった。
それぞれ別の場所から見つかったのだが、集めてデスクに並べると自然とH2Oの『思い出がいっぱい』が脳内で流れ出し、なんとも言えない気持ちになってきた。

左からXperia GX、Xperia X10、Xperia Z2

今はもう、電池が切れて動かないただの板だが、それぞれの”任期中”、彼らはずっとおれを見守ってくれていた。

携帯電話としてはもちろん、スケジュール帳として、地図として、テレビとして、音楽プレーヤーとして。
常におれのそばにいて、その時々に適切な情報やエンターテイメントをもたらしてくれた。

本当のおれを知り尽くしているのは、家族でも親でもなく、この”板”だと言えるかもしれない。

もうそこには何も映し出すことはない黒い画面を眺めていると、まるで愛しい人の遺影を見つめているような気持ちになって、不覚にも目頭が熱くなってくる。

Xperia X10(SO-01B)
[2010年12月~2012年12月]

Xperia X10(SO-01B)

キミはおれの最初のスマホだった。
初代Xperiaとして大人気だったキミは、買うところから苦労したよ。
予約してもキャンセル待ちの状態で、発売から2ヶ月くらい待ったっけ。
なにしろ初スマホだから、キミはいろいろおれに革命を起こしてくれたよな。

2011年の地震の時、ポケットにいてくれたのはキミだった。電話がつながらない中、Twitterやメールで、見えない家族とつないでくれたことは忘れていないぞ。

Xperia GX(SO-04B)
[2012年12月~2015年2月]

Xperia GX(SO-04B)

先代がまるで動かなくなった頃、ちょうど2年縛りが解けるということで、買い替えたのがキミだったな。
LTEに初めて対応したということで、通信速度と通話のクリアさにはビックリさせられたよ。

少し曲線を帯びたキミはだいぶ垢抜けて見えた。
その美しいスタイルを生かそうと、キャラにもなくホワイトを選んでしまった。
しばらくして、やっぱり落ち着かなくなって、ネイビーの全面カバーで隠すようになったっけ。

スマホゲームに興じるようになったのは、キミの”任期”くらいだった。
アングリーバード、テンプルラン、ウインドランナー。ツムツムやクラクラもギリこの時期だったと思う。
楽しかった思い出のなかには、いつもキミがいた。

Xperia Z2(SO-03F)
[2015年2月~2017年4月]

Xperia Z2(SO-03F)

先代のGXは、2年使ってもなかなか元気で衰えてはいなかったが、「ハイレゾ対応」という最新機能にビビビッときて、衝動で買い替えてしまったのがキミだった。

その威力を試してみたくて、ダウンロードしまくった無料ハイレゾ音源でメモリが一杯になってしまったことも、今となってはいい思い出だ。
結局違いがわからず、「イヤホンもハイレゾ対応を使わなければ意味がない」ということもキミが教えてくれたよな。

通話やインターネットだけではなく、音楽プレーヤーとしての存在感を示してくれた機種だった。
80年代洋楽。OZAKI・浜省・佐野元春。ミスチル・B’z・GLAY。昔のCDを引っ張り出して聴きまくった。
キミは大好きな音楽をおれの耳元で奏でてくれた。



……こうして、ひとつひとつ手に取り、それぞれに染み付いた思い出の引き出しを開けていく。いつもそばにあったものだから、語りだしたらキリがない。

スマホというやつは、何よりも誰よりも生活をともにしその身を削ってご主人に尽くしてくれたのに、2~3年で乗り換えられて、用が済めばクローゼットの奥の暗闇で眠るだけだ。

使い捨て時代の理不尽を一身に受け止めた象徴のように思えて、切ない気持ちになる。

墓参りのように、たまには彼らとの思い出を偲ぶ時間を作りたいものである。

今回、奇跡的に顔を揃えた記念を、Xperia XZ(現行機 SO-04J 2017年4月~)でパシャリ。

言い忘れたが、おれは大のアンチiPhoneである。

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