ジャンル | サスペンス・ミステリー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 未公開 |
上映時間 | 142分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
日本公開されなかったエンタメ大作
個人的には、ラストのあの展開は痺れたなあ。思わぬあの人物が、思わぬ大活躍をするあの場面。ありがちだけど、中二病オヤジのハートもドキュンと撃ち抜かれた。どこだかわかるよね? 観た人。
ジャケのデザインとケイスピちゃんに釣られてアマプラ300円課金鑑賞。正直言って、この作品、まったく知らなかったんだけど、これ有名だった?
ジェフ・ブリッジス主演で、脇を固めるのもシンシア・エリヴォ、ダコタ・ジョンソン、ジョン・ハム、そしてクリヘム(!)。監督・脚本は「キャビン」のドリュー・ゴダード。
なにこれ。なんで今までこんな作品スルーしてた?
と調べたら、日本未公開だったんだね。ただ2019年からデジタル配信が開始されていたらしいけど、気付かなかったなあ。最近まで、どこかのサブスクが独占してたかな。まあ、そんなことはどうでもいいか。
面白かった。
個人的(エンタメ志向)にはストライクゾーンど真ん中だった。
まずは前述したように「なんで話題にならないんだ」ってほどの豪華キャスト。全員が主役級で、それぞれが競うように強キャラ演技でぶつかり合っていた。
登場人物は上で挙げた5人にケイリー・スピーニーとルイス・プルマンを加えた7人のみ。彼らが奇妙な安宿「ホテル・エルロワイヤル」を舞台に騒動を巻き起こす。
この「ホテル・エルロワイヤル」のロケーションがいいんだよ。
設定的には安宿ということなんだけど、その割には内装がゴージャス。いわゆるアメリカ映画に出てくるようなあの”モーテル”のイメージとは全然違う。敷地の中央にカリフォルニア州とネバダ州の州境があるという味付け(例えばネバダ側では酒が飲めない、など)も、物語的には意味はないけど、何だかオシャレだった。泊まってみたい。
座組だけ見るとおしゃれコメディっぽい(ウェス・アンダーソン監督あたりの)感じもするが、実は割と本格的なミステリーサスペンスだった。「こいつら何でここに来たんだろう」という謎を引っ張りにして、ある事件(事故?)をきっかけに彼らの関係がカオス化していく感じがワクワクした。
豪華キャストによるキャラ合戦、魅力的なロケーション、予想しない展開、そして最後にはしっかりカタルシス。脚本的にも映像的にも大きな粗はなく、たぶん万人にウケそうなエンタメ作品。ヒットする要因は揃ってる気がするんだけどなあ。
やっぱり主人公がジジイ(ジェフ)なのが日本ではウケないと判断されたか。クリヘムもダコジョもいるよ?
個人的には、お目当てのケイスピちゃんが(売り出し中の6年前にしては)しっかり主要人物だったし、見たことのないエキセントリックな役だったし(+可愛かったし)その点でも満足。
「定期的に観たくなる作品」が1本増えた。