遺書(ブログ)

ロスト・イン・トランスレーション

投稿日:

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2003
公開年月日 2004/4/17
上映時間 102分
鑑賞 アマゾンプライム

 

こんなに美しい生き物がいるのか!

アマプラ見放題に入っていたので、また観てしまった。「ロストラ」。
前に観たのが約1年前。その前はなんとその3ヶ月前。個人的「まったく面白くないのに大好きな映画」ダントツ1位。ストーリーが薄味だからこそ、好きな音楽のように何度でも楽しめる。

何度観たかは数えていないが、最初に観たときの衝撃は忘れようがない。言うまでもなく、スカーレット・ヨハンソンのファーストインパクトだ。おれと同じく、この作品でスカヨハを知った人がほとんどじゃないだろうか。

「こんなに美しい生き物がいるのか!」
と、テレビの前でたしかにそう言ったのを覚えている。

それ以来、われわれスカヨハ原理主義勢力にとって「ロスト・イン・トランスレーション」は原点にして最高峰。唯一無二のバイブルになった。

ストーリーは、「言葉の通じない異国(日本)で孤独を感じていた中年俳優が、暇を持て余した若妻と出会い、TOKYOで遊ぶ話」。おれのさじ加減もあるけど、こんな風に書くとまったく面白くなさそうでしょ。

実際は面白いか面白くないかは人によるし、「面白い」の定義にも関わってくるので、ここは戦うつもりはない。ただこれだけが言いたい。

「スカヨハのこの圧倒的な美しさの前では、ストーリーなんてどうでもいい」。

眺めているだけで幸せ。100分なんてあっという間。なんならエンドロール(はっぴいえんど「風をあつめて」)後にもう一周いっちゃう。おっさんキモいよ? うるさい。

10代のスカヨハ(当時18歳!)の原石感と、ソフィア・コッポラ監督の独特な粒子の荒いフィルターが奇跡レベルでマッチしているんだよ。アラーキーとかナン・ゴールディンあたりの生々しい系の写真集を動画で眺めている感覚。しかもソフィア監督は、育ちがいいので品がある。そういえばHIROMIXも出演してたね。

オッサン的には相手役がビル・マーレイってのがよかった。ビル・マーレイといえば、言わずと知れたコメディ俳優で、見方によってはカッコいいと言えるが、いわゆる「イケメン」じゃない。同じ「中年俳優」でも、例えばジョージ・クルーニーのような丸出しなイケオジだったら、リアリティはあってもハッキリ邪魔だったと思う。

モブのような(失礼!)ビル・マーレイだったからこそスカヨハの奇跡のような美しさが際立ったし、同時に多くのオッサンが彼に自分を重ねて年甲斐もなくキュンキュンさせられちゃうのだ。

で、最後は結局どうにもならなかったのが本当によかったよね。

そりゃね、年の差を超えて2人が惹かれ合っているのは明らかだし、「どうにかくっついてほしい」という気持ちはなくはなかったが、だからといって「2人で逃避行」というのも気持ちが悪い。

一瞬恋した、楽しかった、いい思い出になった、それで十分。何でもかんでも「くっついて結婚すれば最高!」ってわけでもないのが大人の恋愛。

別れのシーンは何度観ても切ないけれど、不思議と幸せな気分になれる。これこそがハッピーエンドでしょう。
いや、はっぴいえんどか。

ってあれ? おれ意外とストーリーも楽しんじゃってる?

これじゃ「まったく面白くないのに大好きな映画」1位の座が危うくなってくるかも。何度も観ているうちにゆ~っくり面白くなってくる。そんな作品なのかもしれないな。

👇 気まぐれでいいので全部押して💕
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ 全般ランキング

-遺書(ブログ)
-

Copyright© R50(仮)-アールフィフティカッコカリ- , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.