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ファイナルガール

投稿日:

ジャンル アクション / バイオレンス
製作国 アメリカ=カナダ
製作年 2014
公開年月日 未公開
上映時間 84分
鑑賞 アマゾンプライムビデオ

「美女スパコロ」(※造語)の鉄則

最近、美女スパコロ(スパイ/殺し屋※造語)観てないな、と思ってアマプラで捜索。「見放題」「90分前後」「ジャケ惹かれ度」を基準に昨夜セレクトしたのがこれ。黒闇に赤ドレスのジャケ、いいでしょ。

あらすじは1行で事足りる。

夜な夜な女の子を騙して殺すゴミクズ高校生グループ、次のターゲットは不運にも、幼少から殺し屋に訓練された金髪女子だった!

どうすか。

ネタバレなんて一切してないのに、最初からオチまで見えちゃうあらすじ。それどころか「美女スパコロ」×「舐めてた相手が殺人マシーン」系という、ジャンルの小分類まではっきり見えてくる。

何はともあれ、大好物なジャンルであることは間違いなさそうなので、アマプラの評点の低さ(☆2.5)も構わずに再生した。

正直かなり厳しかった。

他でもない、普段から「美女スパコロ」に激甘なおれが渋い顔してるんだからよっぽどだよ。

この主人公の子、「リトル・ミス・サンシャイン」だよね。大きくなったねえ……って、それはいい。アビゲイル・ブレスリンちゃんさ、もう少しアクション頑張らないと。
(と、腕立て2回で潰れるジジイが申しております)

いやね、「美女スパコロにストーリーなんかいらない」の格言どおり、脚本なんてテンプレでいいのよ。言葉を選ばずに言えば、面白くなくていい。そして、期待通り面白くなかった。それはオッケー。ドンマイ。

だけどその代わり、「美女スパコロ」には何より大切な3つの鉄則がある。

1.(パワーではない)女性ならではの美しいアクション
2.「訓練されてきた」という説得力ある体つき
3.ラスボスを倒した瞬間のカタルシス

あくまでこの3点に主眼を置いてだけど、本作はかなり物足りなかった。

特に3だ。これはどういうことだ。
幼少から12年間殺し屋としての訓練を受けてきて、ラスボスがそのへんのゴミクズ変態高校生って。ふつうに「両親を殺した仇」で良かったんじゃないのか。巨悪を倒せよ、巨悪を。志を高く持て。

結局、主人公を育てたベテラン殺し屋の正体もわからずじまいだったし、もしや続編が予定されていた? ちょっとだけ生意気言わせてもらうけど、そりゃ無理だ。

鑑賞後に残ったのは、「サブスク時代はジャケが命だよね」という気づきと、「リトル・ミス・サンシャイン大きくなったね」――という親戚のおじさん的な感慨だけだった。

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