ジャンル | ホラー/ミステリー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2024 |
公開年月日 | 2025/3/12(日本配信) |
上映時間 | 127分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
ホラーIQは相当高いとみた
前作「スマイル」が好みの尖りホラーだったので、続編となる「2」は楽しみにしてたんだけど、まさかの唐突な配信スルー。劇場公開なら初日に行ってやろうくらいには思っていたので、アマプラ新作料金500円も迷わず即鑑賞した。時間もあったし。
ファーストシーンから「あれから6日後」と出て、前作の内容を全く覚えていないことに気づいた。ええ?何から6日たったんだよ。お前誰だよ。そもそもどういうホラーだったっけ。
まあ、見ているうちに徐々に思い出してくるんだけど、結構「前作鑑賞済み」前提の話の運び方だったな。前作を観ていない一見客と、前作を覚えていないボケジジイには不親切。
おまけに意外と難読系の仕上がり。
テーマの都合上、現実と幻覚が交錯する展開なので、今何が起きているのか、実は何も起きていないのかが理解しにくい。そのくせ、ホラーシーンはポンポンと連発するので、いちいち「えっ、今のは何だったの?」などと立ち止まっていると、置いていかれてしまう。
だから、あまり深く考えずに、目の前のキショ・グロ・ビックリシーンを素直に楽しむのが吉。大丈夫、意味はあとから自然とわかるから。
いきなりだけど、序盤のあのシーンはキショかったね。最初の犠牲者が16キロのバーベルで自分の顔を潰すシーン。直立しながら重りで何度も何度も顔を打ち付け、どんどん顔が破壊されていく。で、この作品のコンセプトだから当然なんだけど、こいつがずっと笑ってるんだよ。なんだよこれ。グロ耐性が自慢の悪趣味オッサン(=おれ)でも、さすがに身の毛がよだってしまったよ。
初っ端からこの通り。最初から最後まで、全体的にグロ度は高めだったよね。
あと、非グロシーンでも生理的にダメージを食らったシーンがあった。キーワードだけ言うと「スマイル軍団とのダルマさんが転んだ」のシーン。
いや、あそこはキモかったよね。最初こそ指差しながら笑っていたけど、だんだん引きつり笑いになって、しまいには眉間にしわが寄っていた。危ない、こじらせると夢に出るやつ。
グロも非グロも、他ではあまり見かけないような尖りに尖ったホラーシーンが、新進アーティストの個展のように並ぶ。正直ストーリーはボヤっとしてるんだけど、ホラーIQは相当高いとみた。
自分はエンタメ志向の低IQホラーファン層なので、ちょっと鼻につく嫌な感じがあったけれど、たまにはこういうのも触れておいた方がいいと思った。いい刺激にはなったね。
ただ、面白くはなかった。


