ジャンル | 任侠・アウトロー / アクション / スリラー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023/10/27 |
上映時間 | 92分 |
鑑賞 | U-NEXT |
ハリウッドって結構こういうことやるよね
もはや「美女スパコロ(スパイ/殺し屋)界のステイサム」に近づいている(?)”キュリ姉“ことオルガ・キュリレンコ主演で、このジャケデザインとくれば、おれに素通りなんてできるわけがない。さらにブルース・ウィリス、マイケル・ルーカー、ジョン・マルコビッチ(!)と、キャスト欄だけ見れば、これは「エクスペンダブルズ」か? と見まがうほど超豪華。
なんでこんなAクラスの座組なのに、Filmarksの「見た!」数が200台で評点は2点台なんだよ!
……と、観る前は首をかしげていたが、そういうことか。全体を通して結構”やっつけ感”が否めない――というか、「こんなもんだろ」と開き直ってる感すらあるC級アクション映画の仕上がりだった。
まずね、ブルース・ウィリスとジョン・マルコビッチは完全なるお飾り。ブルース・ウィリスは一応「マフィアのボス」という役まわりなので、まあまあセリフはあったかな。しかし、マルコビッチは完全なるゲスト出演。「ボスの弁護士役」という物語上も不要なキャラクターで、序盤に一度出てきたらその後いっさい出てこなかった。
2人とも、「2時間拘束でチャチャっと撮影して本編に入れ込みました」程度の友情出演。要するにキャスト欄に書きたかっただけだ。ハリウッドって、結構こういうことやるよね。
そして、おれにとってはこれが一番大事なんだけど、「主演はキュリレンコじゃなかった」。すなわち「美女スパコロもの」じゃない。
そもそもキュリ姉は警官だし、「元軍人の殺人マシーンポリス」という設定は立派だけど、そこまで見せ場がなかった気がする。銃の類はガンガン撃ちまくっていたものの、われわれ美女スパコロマニアが期待する「女性ならではの美しいアクション」というのは、ほとんどなかった。
あくまでも主演はマイケル・ルーカー。キュリ姉はバディの立ち位置で、一歩引いた感じ。
もちろんルーカーは激シブでカッコいいんだけど、キュリレンコ目当てで入ったオッサンにとってはかなり消化不良。仕上がりもC級なら、がっかり反動で星2点台をつけてしまうのも無理はない。
最後にキュリ姉にひとこと。
やっぱりあなたはクールなスパイ・殺し屋役が一番似合う。「熱血ポリス」役で味変なんか狙うんじゃないよ。ステイサムを見習え。


