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リサ・フランケンシュタイン

更新日:

ジャンル ホラー / コメディ / ファンタジー
製作国 アメリカ
製作年 2024
公開年月日 日本未公開(2025/5配信開始)
上映時間 101分
鑑賞 U-NEXT

 

ネオンカラー伝説

完全なるジャケ買い。ネオンカラー主体のジャケに弱いという自覚がある。どういうわけか、この系統のアート・ディレクションに絶大なる信頼を置いている。

例を挙げるなら、「ラストナイト・イン・ソーホー」「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」「ホテル・エルロワイヤル」etc…最近の作品なら「アノーラ」もそうかな。

どれも「誰もが認める名作!」ってほどじゃないけど、振り返ると「あと何度か観るんだろうな」という、個人的にクセになる逸品が多い気がする。

この「リサ・フランケンシュタイン」も、見た目は紛れもなくネオンカラータイプ。おれアンテナでは「逸品の可能性高し!」と強く反応を示したので、確信をもってアマプラ新作500円払って鑑賞した。

正解だった。
面白かった……というと若干ニュアンスが違うけど、とても楽しかった。出会えてよかった。

ざっくりとしたあらすじは、「孤独を抱える女子高生と、イケメンゾンビとのラブストーリー」というC級臭プンプンのホラーコメディティム・バートン味を感じる設定と演出で「シザーハンズ」みたいなおとぎ話展開になるもんだと思いこんでいたが、いい意味で裏切られたね。

最後まで観ると、おとぎ話だなんてとんでもない。中盤からどんどん想定していたイメージを逸脱して、タランティーノ的なモラル崩壊のバイオレンスになっていた。「ダーク・ファンタジー」ではなく「サイコ・ファンタジー」。新ジャンル。この狂いっぷりが好みだった。

あと80年代(1989年)が舞台っていうのも、個人的には大きなプラスポイントだった。登場人物のファッションや髪型、建物、自動車、インテリアや小物にいたるまで、当時のイメージ(当時のハリウッド映画で見たようなイメージ)にとことんこだわっていた。BGMで意味なく流れる80’s風のロックやポップス(でも聴いたことがない)もいい味出してた。おっさんエモかった。

監督は絶対に同年代だよな!と確信をもって調べたら、へえ、ロビン・ウィリアムズの娘さんなんだ。1989年生まれ。けっこう若かった。

ゼルダ・ウィリアムズ監督、名前覚えておこう。

主人公リサを演じた女優さんが、80年代の女子高生にピッタリだったね。どことなく若い頃のシャロン・ストーンに似た顔立ちで、そのまんま「30~40年前の美人」を具現化したかのようなルックス。スッピンはウィノナ・ライダーのように純真無垢な感じなのに、バリバリにヘアメイクをすればマドンナ(歌手)のように一気に華やかになる。

つい最近も、「この子、シャロン・ストーンに似てるな」と思った記憶があって調べたら、なるほど!「アビゲイル」に出てた金髪のあの子か! もっと言えば、あの面白ホラー「ザ・スイッチ」の主演もこの子だった。(こちらは忘れてた)

キャスリン・ニュートン、名前覚えておこう。

そんなわけで、雰囲気よし、演出よし、音楽よし、キャストよし(相手のゾンビ役もよかった)の、こだわりの詰まったホラー・コメディ。
ティム・バートン風ファンタジーかと思えばタランティーノ風バイオレンスという奇妙な食感。そして、80年代丸出しの世界観が、50代オッサンにはあまりにエモい逸品だった。いつか見放題にきたら、きっともう一回観る。

「ネオンカラー伝説」継続認定。

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