遺書(ブログ)

サンダーボルツ*

投稿日:

ジャンル SF / アクション / 冒険
製作国 アメリカ
製作年 2025
公開年月日 2025/5/2
上映時間 126分
鑑賞 チネチッタ川崎

こういうのでいいんだよ、MCU!

MCUに関してはいわゆる”マルチバース離脱組”だが、これは楽しみにしていた。動機は6つ*。

①MCUで一番好きな「ブラック・ウィドウ」(唯一4回観た)からの流れが大きいらしい。
②演技力オバケ、フローレンス・ピューが実質主演。
③予告編がかなりよさげだった。アクションにかなり期待できそう。
④大好きなスターシップの曲(80’s映画「マネキン」の主題歌。エモい)がテーマ曲。
⑤推し女優オルガ・キュリレンコ演じるタスク・マスターも出てくる。
⑥マルチバース展開は今回はないっぽい。

”MCUアレルギー”に興味が勝った感じ。実際⑤以外は期待通りだった。

いやあ、面白かったね。「ブラック・ウィドウ」から引き継がれた(サイキック的じゃない)肉弾アクションのキレと、人情コメディ要素の融合がドンピシャ好み。そういう意味で、両作品ともレッド・ガーディアンの功績は大きい。

おれも娘の親だからさ、アレクセイ(レッド・ガーディアン/演:デヴィッド・ハーバー)とエレーナ(演:ピュー)のシーンは否応なしに泣けちゃうの。どんなに嫌がられても娘に好かれたい父親と、唯一の”肉親”となった父親を大切に思っているのに素直になれない娘が、ぎこちなく励まし合う。実は血なんて繋がっていない「たった3年間だけの偽装家族にすぎない関係」という背景もひっくるめると、より一層切なくなる。

ピューちゃんがね、本当にいいんだよ。

今や押しも押されぬ本格派若手ナンバーワン女優なので、こうしたキャラモノ映画にはオーバースペック的な気もしたけど、やっぱりピューちゃんは一味違うね。

「静」から「動」、「クール」から「熱血」、「カッコいい」から「オモシロ」、「美しい」から「可愛い」、「ツン」から「デレ」――

あらゆる幅の両極端を、ここまで無理なく自然に見ていられる女優は少ないな、と他ならぬこの作品だからこそ確認することができた。

そして、美女スパコロもの(スパイ・殺し屋)マニアとしても、エレーナのアクションに大満足。おれが評するのもエラソーだけどバトルシーンはどれも完璧だった。しかも、ほとんどのシーンでスタントを使わず、ピューちゃん本人が演じている(どこかに書いてあった)というからビックリ。どんだけ練習したんだ。どこまでプロなんだよ。

ざっくりなあらすじとしては、たまたま(仕方なく)集まった”アベンジャーズの脇役たち”5人が、突然暴走し始めた最強のヴィランを止めるべく、(仕方なく)力を合わせて立ち向かう、という話。

「最強じゃない ヒーローじゃない でも、やるしかない」
ってキャッチコピーがいいよね。
実際、まさしくコピー通り。

本来、世界の平和は本職のヒーローたち(アベンジャーズ)に任せておきたいんだけど、ワケあって今は不在だから「俺たちがやるしかない」。負け犬たちの逆転劇。シンプルだけど、ド直球に胸に突き刺さる。彼らを待ち受ける粋な結末も含めてアツい。
本作の主要キャラである「ゴースト」も「U.S.エージェント」も知らない自分でも、問題なく楽しめた。ちゃんとそういう作りになっていたと思う。
(それでも「ブラック・ウィドウ」だけは観ておいた方がいいのかな)

本当にね、声を大にして言いたい。

こういうのでいいんだよ、MCU!
今後もマニア以外の新規客の目を意識しながら、こういうシンプルな展開を期待したい。(たのむから、もうマルチバースはやめてくれ!!!!)

そしてもうひとつ、
キュリ姉の扱いに関してだけは絶対に許さないからな!

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