ジャンル | パニック |
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製作国 | イギリス スペイン |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2008/1/19 |
上映時間 | 104分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
まさかの終息スタート
冒頭の状況説明で、
「連中、まさか餓死するとは!」
とぶったまげた。
まあでも、ふつうに考えてみればそりゃそうか。ゾンビじゃなくて生きた人間なんだから。むしろ飲まず食わずで1ヶ月も生きた個体が存在したということ自体、ウイルスの生命力ってことなのかもしれない。
「28日後…」のパンデミックから半年後、あの絶望的な状況から世界はどうなっちまうんだろうとワクワクしていたら、まさかの「終息スタート」。隔離政策が成功して、感染者(≒ゾンビ)は死滅。世界(ロンドン)は早くも復興フェーズに入っていた。軍隊(NATO?)が街中で監視する禍々しさはあるものの、あの地獄がまるで夢だったかのような平和な世界。これは意外な展開だったね。
――まあ、そうはいってもね、映画1本作っちゃってるわけだから、「このまま」ってわけにはいかんだろう。
とメタな視点で、この後必ず訪れるだろう混乱を予想した。
ウイルスが再び入ってくるのは間違いない。たとえば、一番ベタに考えるならば「感染者の生き残りが街に紛れ込んだ」ってのが思いつきやすい。いや、でも「死滅した」とはっきり作中で宣言しているんだから、「やっぱり生きてた!」っていうのは、物語としてさすがに御法度な気がする。いやいや、だからきっとそうじゃないんだよ。「研究用ウイルスが水や食料に混ざった」とか「例の猿がまだ冷凍保存で残っていた」とか「別の動物を媒介して入ってきた」とか「悪事をたくらむ者によって持ち込まれた」とか。なーんかどれも苦しいな。じゃあ一体どうなる? ウイルスはどうやって入ってくるんだ???
……まさか、「一番ベタな方法」で入ってくるとは思わなかった。
なんと本当に生き残りがいた!
「それはズルいぞ!」とツッコみながらも、そこまでガッカリしなかったのは、ウイルスの”流入の仕方”に中二病をくすぐられたからかな。
なるほど、そうきたか。と思った。
「最凶ウイルスによる絶望的な混乱」の流入と同時に、「最凶ウイルスを根本から倒す希望」のようなものも一緒に入ってきた展開になったのには中二病的にグッときた。ジャケの両眼の違和感には意味があった。
(↑未鑑賞の人は全然意味が分からないよね)
前作「28日後…」がロードムービー的だったのに対し、次作「28週後…」はストレートにゾンビパニックもの。再び流入してしまったウイルスが、平和な街をアッという間に地獄に変えていく様子がすさまじかったね。
この状況に、「感染拡大を絶対に食い止めなければならない」という強い使命を持った軍隊が介入して、街はまさしく阿鼻叫喚。
“地獄”に取り残された幼い姉弟(イモージェン・プーツ/マッキントッシュ・マグルトン)の絶望感に感情移入しながらも、軍の命令に背いて彼らを助ける軍人(ローズ・バーン/ジェレミー・レナー)を応援して、かなり興奮した。「日後」も良かったけど、今回の「週後」もまた違うジャンルとして面白かった。
絶望的な”逃げ場のなさ”と、テンポよく襲い掛かってくるピンチの連続、そして毎回奇跡のような方法で切り抜けていくハラハラ感。もうこれ、「ゾンビ映画」というジャンルは抜きにしても、パニック映画として満点に近いんじゃないの? 測ってないけど心拍数はかなり上がっていたと思う。いや、ジェレミー・レナー、カッコよかったねえ。
ラストはウイルスに対抗する”希望”が残るんだけど、世界はその”希望”をどのように活かしていくのか? しかし、
「続きはなんと17年後(2025年)!」
これ、もしも17年前にリアルタイムで鑑賞していたら、発狂しそうなほど続きが気になっただろうな。明日(もしくは明後日)観られるおれって幸せ者です。
28年後の世界、劇場で見届けてきます。
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👇 気まぐれでいいので全部押して💕

