遺書(ブログ)

スーパーマン(2025)

更新日:

ジャンル SF / アクション / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2025
公開年月日 2025/7/11
上映時間 129分
鑑賞 チネチッタ川崎

ちょっと子供っぽすぎなかった?

今週は「ストレンジ・ダーリン」「DROP」「顔を捨てた男」と自分好みそうなホラースリラー作品の封切りが集中しているが、初日にチョイスしたのはなぜか苦手なコミックヒーローもの

予告編でさんざん見せられた、あの、飛んでくる瓦礫からスーパーマンが少女を救うシーンで、「これは是非劇場で観たい!」と一発KOされた。バックで静かに流れるあの伝統的メインテーマの”おごそかバージョン”も、オッサン的には本能的にテンションをブチ上げられてしまうよね。レイトショーで見てきた。

感想。結論から言うと、「あまりハマらなかった。ただし期待していたものはちゃんと観られた」という感じ。

やっぱりアクションシーンはド派手だし、超スピード感と超パワー感と超スケール感のバランスも好みにドンピシャ。超人が超人を殴ればぶっ飛ぶ。地面に叩きつけられて思いっきりめり込む。街に立ち並ぶビルなんて積み木みたいなもんだ。怪物がぶつかろうもんなら崩壊してしまうから、スーパーマンが必死で食い止める。その一連の中に、予告編で観た「少女を救うシーン」もあった。痺れた。

特にあのシーンはよかったね。テリフィック(?)がテロリストのキャンプ(?)を襲うシーン。空飛ぶボール(ガンダムのファンネルみたいな?)を駆使して大人数の敵を一人一人倒していく。パワーだけじゃない、テクノロジーと身のこなしで敵を「のしていく」って感じがカッコよかった。

CGを駆使した超人バトル」というジャンルにおいては、間違いなく世界最高峰でしょう。興奮した。

ならば、どこがハマらなかったか。

ざっくり言っちゃうと「ストーリー」ってことになるのかな。いや「設定」?ちょっと子供っぽすぎなかった?

負けてもすぐに回復。それって「負け」なの? とか。
「現場のヴィラン格ゲー的に指示を出して(さらにオペレーターが現場へ指示して)攻撃」って、それ通用するの? とか。
「一人も犠牲者を出さない」というコンセプト、さすがにキツすぎない?とか。
そもそもその「グリーン・ランタン」って奴ら、おれ知らないし。とか。
唐突に「怪獣」?「ポケット・ユニバース」?
「時空の裂け目」って「地面の裂け目」のこと?(空間は?) 「ブラックホール」ってそれ? とか。そして
もはや伝統のツッコミ「眼鏡のみで完全変装できちゃう?」とかまでも。

もしかしたらスーパーマン(DC)好きならば「お約束」で済むようなことも、馴染みのない自分はどうしても気になってしまった。

もちろんいいの。おれは「ターゲットではない」ということで。マーベルもターゲットからハズれたし。老害だし。

ただ、あくまで個人的な好みという前提で言えば、SF的設定の偏差値をあと5でいいから上げてほしかったし、DC関連を初めて観る新規客にも優しい説明がほしかった。はい。ターゲット外の生意気な発言、失礼しました。

さて、個人的にはね、マイフェイバリットな「Pearl パール」のヤリチン映写技師を演じたデヴィッド・コレンスウェットの超出世を見届けられたし(やっぱりカッコいいね)、かの迷作「マダム・ウェブ」で次世代ヒーローへの足掛かりを掴んだと思われたイザベラ・メルセードちゃんが「ホークガール」としてDCに復活したり(こんなのあり?)、お人好しの役が多い印象のニコラス・ホルトの悪人役が見られたりと、キャスト面でも見どころが多かった。

なかでも一番目立っていたキャストはクリプト(犬)だったよね。ラストに出てきた飼い主(ネタバレなし)も魅力的だし、続編が出たら多分観ちゃう。

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