勝利投手 オリックス 田嶋 (4勝4敗0S)
敗戦投手 日本ハム 池田 (3勝7敗0S)
セーブ オリックス 平野佳 (0勝1敗9S)
ファイターズ打線は今日も9安打打ったし今日も何度もチャンスを作った。しかし「あと1本が出ず」、6回に約1週間ぶりに出た渡邉諒のタイムリーヒットによる1点のみ。
比較的先発投手が安定しているファイターズといえども、さすがに1点では勝てたケースはない。
相変わらず粘投を続けていたファイターズ先発池田隆英は、6回まで3本のソロホームランを浴び3失点。
終盤8回表、2アウトから近藤健介、渡邉諒の連続ヒットで一打同点のチャンスを作り「8回の男」ヒギンスを脅かすが、野村佑希があえなく見逃し三振。
直後悔しすぎて、バットを抱えながら虚空を見つめる野村の表情がやけに印象に残った。
試合はそのまま9回、守護神の平野佳寿に完璧に抑え込まれゲームセット。これでバファローズは37年ぶりとなる11連勝。ゲームセットの瞬間、浮かれるバファローズベンチとは裏腹に、おれも野村と同じ表情で天井を見つめていた。
ライト万波中正のホームラン級スーパーキャッチ
今日の試合で記憶すべきシーンは特になし……としたいところだったが、よーく思い出したらあった。
粘投の池田が、紅林弘太郎に続いて吉田正尚にソロホームランを浴びて2点を失った3回裏、2アウトの場面。ガックリきた池田は、直後の杉本裕太郎にも痛恨の二塁打を打たれてしまう。
2点取られてなおもピンチ。打ち気満々な打席のT-岡田は、池田の2球目スライダーを強打。見事に右中間を割われた!
……と思ったら、ライトからすごい勢いで万波が突っ込み、スライディングしながら華麗なスーパーキャッチ!
2塁ランナーの杉本は当然ホームに突っこんでおり、これが抜けていたら確実に1点を失っていた。その上で、さらなるピンチにさらされていた。試合は早くもここで決まっていたかもしれない。均衡が大きく崩れ、ワンサイドゲームになっていた可能性だってある。そういう意味では、最後まで僅差の試合として試合を楽しめたのは、万波のこのプレーのおかげだったように思う。負けたけど。
まさしくホームラン1本分の価値あるファインプレーだったが、本音をいえば、ファイターズファンは万波中正のホームランそのものが見たい。
アグレッシブな守備は素晴らしいことがわかった。打撃も頑張れ(本日4タコ)。