ジャンル | アニメーション / SF / 冒険 |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 1978 |
公開年月日 | 1978/8/5 (4Kリマスター版公開 2024年1月) |
上映時間 | 151分 |
鑑賞 | チネチッタ川崎 |
ラストシーンの厳かさ
あの懐かしき「さらば宇宙戦艦ヤマト」の4Kリマスター版が劇場で公開されるということで、前作「宇宙戦艦ヤマト」をしっかりサブスクで復習してから劇場鑑賞。
ずっと思い出だと思い込んでいた作品が、話が進むごとに「完全に初見」であることを確信したが、逆にラッキーだった。どのシーンも新鮮に感動できた。
やはりラストシーンは日本アニメ史上に残る名場面だと思った(初見だったが)。
地球を救うため、暗闇の中に消えていくヤマト。最後の敵に突っ込んでいくんだが、大爆発は起こらない。
一瞬の静寂を経た後、はるか遠くで小さな光がキラッと輝くのみ。この厳かさ。
その直後に流れるテロップがいい。
「西暦2201年、ヤマトは永遠の旅に旅立っていった…」
単なる特攻賛美じゃない。ヤマトは永遠の旅に出た。
これは、この少し前のシーンで古代進が言ったセリフが伏線になっている。
(うろ覚え意訳)「人間の寿命はたかが何十年。俺は死ぬんじゃなくて、これから永遠の命に換えに行くんだ」
こう聞くと「お国のために散ってきます」という、いわゆるあの「特攻」とはニュアンスが違うことがわかる。
まだ戦後の価値観がわずかに残る1970年代。当時の大人たちは、戦争を知らない世代がこれから日本の中心になっていくことを感じたんではないか。