ジャンル | アクション / ドラマ |
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製作国 | インド |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022/10/21 |
上映時間 | 188分 |
鑑賞 | hulu |
「俺は結果を求めない」のくだりにしびれた
3時間という長尺からなかなか踏ん切りがつかないでいたが、「昼休みに1時間ずつでも3回に分けて観ればいいか。配信なんだし」と自分に言い聞かせながら観始めた。
1回で観た。
一気に観た。昼休みは大幅にオーバーした。なにこれ最高。劇場公開から1年半、おれは何をためらっていたのか。
ストーリーは何てことはない。
「さらわれた少女を敵組織から助けるために立ち上がった男の話」
「親友が敵組織の人間だった!話」
「祖国のために敵組織内で素性を隠しながらのし上がる話」
分解すると、それぞれどこかで見聞きしたことのありそうな、ごくありふれたストーリーだった。
はっきり言って結末までわかりきっているのに、一瞬たりとも目が離せなかった。
ド派手なアクションシーン、キレッキレのダンスシーンはもちろん、何でもない会話シーンまで熱く力強い。
特に気に入ったのは、ラスト近く、捕らえられたラーマが言い放った「俺は結果を求めない」のくだり。ここがしびれた。
「責務とは”行う”ことそれ自体で、”結果”にはない」
これまで学校でもビジネスでも「結果が全て」という言葉が刷り込まれてきた人間としては、新鮮な言い回しで、目を開かされたような感覚だった。
このセリフをよく見れば、もちろん「結果は重要じゃない」と言っているわけじゃないことはわかる。「結果が出るまで”行う”ことをやめるな」。
つまり「諦めたらそこで試合終了ですよ」だ。
そうか「スラムダンク」だ!
そう考えると、作中で散々こすられた名セリフ「装填、狙え、撃て」は「左手は、添えるだけ」にちょっと似ている気さえしてきた。
心を揺さぶる言葉は普遍的だ。国や時代は関係ない。
視聴期限まであと30時間。
たぶんもう一回観る。