ジャンル | 任侠・アウトロー / アクション |
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製作国 | 韓国 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024/2/23 |
上映時間 | 105分 |
鑑賞 | 109シネマズ川崎 |
笑ってぶっ飛べる「拳映画」
野球観戦の予定だったが雨天中止になってしまったので、その足でシネコンへ。今週は劇場鑑賞の予定はなかったので、迷った挙句にオレたちのマブリー兄貴の新作をチョイスした。
安定の面白さだった。
「アクション映画」と呼ぶとなんだか違和感がある。同じ「アクション映画」という括りでも、「ジョン・ウィック」や「007」「M:I」とは全然違う。
基本、マブリーは「相手の攻撃を避けて、殴る」。これだけ。
銃も使わない。何ならほとんど蹴りもしない。殴る。本当にこれだけ。
「アクション映画」じゃない「パンチ映画」だ。
「このマブリーのパンチがスペシャルなんだな」
……と、大スクリーンと大音響で鑑賞して実感した。
拳ひとつひとつがとてつもなく重い。パンチ一発で相手は5メートルくらい吹っ飛ぶ。壁を突き破る。明らかに物理法則に反しているのに、不自然に見えない説得力を持つ肉体。
悪者を一発ぶん殴るたびに、決して大袈裟ではない破裂音とともに観客(=おれ)の血が沸き上がる。ストレス解消を突き抜けて快感。中毒性がある。
隣のおばあちゃんも身を乗り出して興奮していた。
この「犯罪都市」シリーズは、マ・ドンソク主演作の中でも、ほどよいコメディ要素が特徴。マブリーならではの豪快なコントは今回も笑えた(日本ならコンプラ)。
名物「真実の部屋」の新バージョン。
同僚たちのマブリーいじり会話も相変わらずギャグセンが高い。
無理やり警察に協力させられる憎めない悪人キャラによる困りっぷりもお約束(次作で初代イスが復帰嬉しい)。
回転ベッドと、そして決めゼリフ「いつも遅い」。
平日昼間の上映なので客入りは20パーといったところだったが、これらのシーンのたびに結構な笑い声が聞こえてきた。
予告でさんざん見てお馴染みの「金庫のシーン」では、金庫が出てきた瞬間から劇場内でクスクス笑い声が聞こえてきた。
はっきり言ってストーリーはない。求めていない。
複雑そうで複雑じゃないから、集中しなくても十分ついていける。
劇中に登場する「ハイパー」よりも、マブリー兄貴のパンチ一発一発の方が10倍ぶっ飛べる合法ドラッグ作だった。