ジャンル | ホラー / スリラー / ドラマ |
---|---|
製作国 | イギリス |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2022/12/9 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | DNA Films |
鑑賞 | アマゾンプライム |
「主人公の一方的な視点」であることがキモ
メタファー作品きらい。
リンゴは禁断の果実。
トンネルは子宮の暗喩。
タンポポは無性生殖の象徴。
etc…
鑑賞後に考察YouTuberの動画を何本か見てやっと「なるほど」と思った。もちろんこういう楽しみ方もあるし、作品に理解を深めていく作業はそこそこ楽しい。
ただし、個人的にはできるだけ敬遠したいと思う。
映画は上映時間内でスッキリしたい凡人ファンだから。
要するに、主人公の女性は、かなり強烈な男性嫌悪が根付いているという話だった。
すべては「主人公ハーパーの一方的な視点で描かれている」ということがキモで、男性に強いトラウマを持つ彼女から「男性というのはこう見えている」ということらしい。
理不尽な駄々をこねる有害な最低夫。
夫以外の男は全員顔が同じモブ。
いつも自分をつけまわすチ〇コ。
ムカつく正論ばかり言う。
幼稚でわがままでこっちの都合なんて考えない。
デリカシーがないし極めて暴力的。
ホント、男ってみんなしょーもないわね。(と、主人公は見ている)
その集大成が、ラストのグロテスクなクリーチャーなんだとか。
つまり、製作者は
「女性にとって男ってのはバケモノなんだぞ!」と男性の無意識的な加害性を指摘すると同時に、「男性嫌悪がこここまで進むと不幸だよね」という皮肉も表現しているという。
もちろん自分の考察ではなく、ネット上の有識者の考えを総合するとこんな感じだった。こんなキショ作品を何度も観て、ここまで理解できちゃうのはホント尊敬する。
しかしまあ、それでもわかったような、わからないような。
作品内の映像が主人公の(一方的な)心象風景が表されていることは理解したが、ならば現実に彼女の周辺では何が起きていたのか。本当のところ、凡人はそれが一番知りたい。
A24作品といえば、個人的に今年観ただけでも「エブエブ」「ボーおそ」「ライトハウス」と、決して表層的に観てはいけないような「メタファー作品」ばかりだよなあ。
それでも、たまに「X」「Pearl」のような好みドンズバな作品も来るので、今後も「A24」ガチャはやめられない。