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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!

投稿日:

ジャンル ホラー
製作国 日本
製作年 2023
公開年月日 2023/9/8
上映時間 78分
鑑賞 アマゾンプライム

激マズ料理の不味さを楽しむ作品

どうせすぐにアマプラ100円セール枠に来るはず、とずっと待っていた作品。待てど暮らせど来ないので、「オッケーわかった払うよ」と実際に声に出しながら440円課金ボタンを押した。

「コワすぎ!」シリーズは、オリジナルビデオ含め全9作を1年ほど前にまとめて鑑賞済み。

自分がちゃんと最後まで観た作品で、最もつまらなくて、くだらなくて、クオリティが低くて、最低なシリーズ作品だった。だというのに、なぜか合計12時間も離脱することができずに、観させられてしまった作品。コワすぎ。

ついに最終作。今回もつまらなくてくだらなくてクオリティが低くて最低だった。今までありがとう。

現時点でFilmarks平均評点が驚異の☆3.9。レビューは絶賛で溢れているが、一見の人は絶対に騙されてはいけない。

この作品を絶賛している人は、間違いなくシリーズのコアファンで、思い入れが強すぎて「おもしろい」の定義がバグっている。シリーズ未経験の人で「評判がいいから観てみよう」なんて気持ちが芽生えちゃっている人がいたら、善意で警告する。

マジであり得ないほどつまらない。ホラーとしても恐くないし、コメディとしても寒い。78分を無駄にすることは間違いない。

……ならば、なぜおれはこんなものを440円課金してまで観たのか? シリーズ12時間も見続けていられたのか。

これはもう、「愛着」としか言いようがない。主人公の工藤と市川のコンビが大好きで、観ているうちに友達みたいな感覚になっちゃった。

作品はとことんレベルが低いけど、この2人の行く末は「友達として」気になる。怒って、叫んで、困って、死にかけても、最後には幸せになってほしい。彼らを見守っているうちに、この激マズ料理の不味ささえも愛せるようになってしまった。
レビューで「おもしろかった」と言っている人は、そんないつもの彼らが確認できて、また、期待を裏切らないチープな世界観に浸れて「満足できた」という意味だ。

多分だけど、このシリーズのファンはみんなそうだと思う。最初見たときは生ゴミにしか見えなかった「二郎系ラーメン」に、なぜかハマってしまう法則。

だから初見の人には、初来日した外国人に納豆を勧めないのと同じように、絶対にオススメしない。どうしても観たいなら、2012年のオリジナルビデオ「FILE-01【口裂け女捕獲作戦】」から観て、身体を慣らしていくべきだと思う。
9作品12時間、彼らとともにこんな学生映画のようなチープな世界を冒険して初めて、ようやくこの作品を楽しめるはず。

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