ジャンル | スリラー / パニック |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023/2/3 |
上映時間 | 106分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
最高だった! 二度と観ない!
「高所恐怖症の人は閲覧注意」の言いつけを守って劇場には行かずに配信まで待ったが、なんだよこれ! 10インチのタブレットでも死ぬほど怖いじゃないかよ!
言うまでもなく、当方は脚立の上すら立てないほど極度の高所恐怖症。ホラー映画は大好きで、もはやグロ・ゴア・スラッシャーなんでもこいの無双状態だけど、たぶんこれ「自分史上最恐のホラー映画」に躍り出ちゃったね。
ほんと大袈裟じゃない。高所恐怖症の度合いにもよると思うが、おれと同等かそれ以上に重症の人ならばたぶん最後まで観られない。白状すると、鑑賞中何度も休憩を入れた(そういう意味では劇場でなくてよかった)。手汗の量と心拍が相当ヤバかった。
そんな思いまでして、おれはなぜ最後まで観られたのか。
それは間違いなく、シナリオと演出の巧妙さに尽きる、と思う。
あらすじを言えば「地上600メートルの塔の頂上に取り残された2人の女性の話」で、実際それ以上でもそれ以下でもない。ストーリーなんかほぼない いわゆる「シチュエーションスリラー」なんだけど、この状況で生じるあらゆる心配、あらゆる困りごと、あらゆるアクシデントが、極めてテンポよく襲い掛かってくる。
ハッキリ言って自業自得なところもあるんだけど、主人公は2人とも本当にいい奴らで、降りかかる困難に真剣に向き合って立ち向かっていく姿を見ていると、心から応援したくなっちゃう。
「えっ、ここでそんなことが起きちゃうの? ああツイてない。で、どうする? うわっ、それは無理でしょ! いやあああダメダメダメ危ない! ああぁ~頑張って!」
ずっとそんな感じ。
毎秒いつ死んでもおかしくない状況で、馬鹿みたいな理屈だけど
「おれが観るのをやめたら2人は助からないんじゃないか?」
などという謎マインドにまでたどり着いた。
これぞ「シナリオの巧妙さに乗せられた」「演出マジックにかかった」と言えるかもしれない。観終わったときは、思わず大地(床)を抱きしめたね。
臨場感あり、スリルあり、ちょっとしたミステリーあり、どんでん返しあり、「ウォーキング・デッド」のニーガンありの、超サービス満点な超一流エンタメ作品。
最高だった!
二度と観ない。