ジャンル | サスペンス・ミステリー / スリラー / パニック / ドラマ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 1975 |
公開年月日 | 1975/12/6 |
上映時間 | 124分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
ヤングスピルバーグすごい
小学生の頃(1970年代)、頭の上に手のひらを立てて、ジョーズのテーマを口ずさみながら友達の背後に忍び寄る遊びが流行っていた記憶があるので、本当に初期のTV放映で観たんだと思う。
でも、それ以来は観ていない。おそらく40年以上ぶりの鑑賞。面白かった。テレビ東京「午後のロードショー」で冒頭だけ観始めたら、最後まで観ちゃった。
最初の犠牲者の場面から引き込まれたよね。
空がうっすらと明るくなり始めた明け方の海。淡い光を浴びながら気持ちよさそうに泳ぐ女性。突然視点が海中に移り、水面の女性を見上げるようなカメラアングルになる。いわゆる”怪物視点”で、観客はドキドキする場面なんだけど、それが見惚れるほど美しいの。
そしてその直後の惨劇。女性は何者かに足を引っ張られ、悲鳴を上げながら血の海に呑み込まれていく。その「何者」かは一切観客に見せない。海はまた静かになる。
現代ではよく見かけるような描写だけど、きっとこれがオリジナルだったんだろうな。ヤングスピルバーグすごい。
そこから何人も犠牲者が出るんだけど、中盤になるまでサメを一切見せない演出もすごい。終盤に差し掛かり、主人公が初めてサメを間近で見たときの「この船じゃ小さすぎる!」が効いた。「すごい、7メートル級だ!」「いや8メートルだ。重さは3トン」。で、でかい!
血みどろの死闘を繰り広げた後、「もうダメか」という絶望からのラスト「くたばれバケモノ!」はスカッとしたね。これぞエンターテイメント。昼食後、午後の昼下がりにめちゃくちゃ楽しんだ。ありがとうテレ東。
それにしても、今でこそ「ジョーズ映画」は一つのジャンルになっているが、よく考えるとサメ映画に「ジョーズ」(顎)と名付けたセンスもすごい。
ヤングスピルバーグすごい。