ジャンル | アクション / 青春 |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023/3/24 |
上映時間 | 101分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
「殺し合い」ではなく「試合」
来週に新作「ナイスデイ」が公開されるので、そろそろ復習しておくかってことで、劇場公開以来1年半ぶりの鑑賞。1作目は3回観てるから、さすがにもういいや。
結論から言うと1作目の方が好き。
ユルさと緊張感のバランスが絶妙な火加減だった前作に対して、かなりユルめに振られてしまった印象。誤解を恐れずに言えば、より「マンガ」に近づいた。
特に最後の対決は、もはやスポ根マンガだった。
「殺し屋vs.殺し屋」の生死を賭けた殺し合いのはずが、まるで部活の試合のようになってしまって、前作のような緊迫感が薄まったのがちょっと残念。まさしく死闘だった前作のラスボス・渡部とは違い、あの敵の青春兄弟には残念ながら怖さは感じなかったよね。
いや、いいのよ。個人的に「前作のバランスが好みだった」ってだけ。「こっちのバランスが好き」って人は絶対いるし、そんな細かいことを気にする必要がないほど、圧倒的に面白いから。
相変わらず世界の伊澤沙織のガンアクションはカッコいいし、目下演技派女優への道を駆け上がり中の高石あかりのスイッチ演技(っていうのかな)も楽しい。
敵役ゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)の兄弟も、殺し屋としては圧倒的格下だけど、キャラが魅力的で好きになる。
レギュラーの掃除屋・田坂も相変わらずクセ強な絡みで笑いのツボを押しまくってくるし、あと、あの子がよかったね。本作で初登場の助手の「宮内さん」。ここでやっぱり人気が出たようで、現在テレビ東京で放映中のドラマ「エブリデイ」でも結構出番が多いよね。
阪元監督の「ベビわる」シリーズは、キャラが命。監督によって緻密にチューニングされたキャラたちが画面内にいさえすれば、余程のことがない限りつまらなくはならないでしょう。今回も「面白い」の水準は軽々と超えた、安定のアクション・コメディだった。お気に入り。
ところで、映画「花束みたいな恋をした」をイジリ倒すくだりはスカッとしたなあ。阪元監督、気が合う。おれもあの作品苦手っす。
「ナイスデイ」、必ず初日に観に行きます!