ジャンル | ホラー / スリラー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 日本未公開 |
上映時間 | 100分 |
鑑賞 | NETFLIX |
あの『真実か、挑戦か』がデスゲームになった
ハリウッド映画でティーンがやっているのをよく見かける、”何が面白いのかわからないゲーム”第一位『真実か、挑戦か』。大胆にも、これを主題に持ってきたホラー映画。
パーティゲームがテーマということで、日本でいえば何となく「リアル鬼ごっこ」「人狼ゲーム」ってところか? そう考えると地雷臭はプンプンするが、信頼の「ブラムハウス製作」ってところで勇気を持って飛び込んだ(再生した)。
まあまあ楽しかった。
「真実か、挑戦か」ゲームとは、複数人のメンバーが順々に「人に隠していた秘密を喋るか」「やりたくない挑戦をするか」のどちらかを遂行し、できなければ一杯飲む――という、本来はパリピ御用達のクソしょうもないゲームらしいんだが、本作ではこれがデスゲーム化されていた。
つまり、できなかった際の罰は「酒」なんかじゃない。無残に死ぬ。リアル「真実か、挑戦か」ゲーム。人為的なものではなく「呪い」なので、絶対に逃げられない。
構造的にはよくある”仲良しグループが一人一人死んでいく”系の伝統スタイルなんだけど、「スクリーム」ほどのスプラッターではなく、「死霊のはらわた」のグロさにはほど遠い。ホラー大好き悪趣味オジサンとしては、物足りなく思うほどにはマイルド。
その分、「真実か、挑戦か」ゲームの特性を活かした死に方大喜利は安心して楽しめた。
ひとつ挙げるなら、あそこはよかったね。「挑戦」を選んだ仲間による屋根の上のシークエンス。ウォッカのボトルを飲み切るまで、屋根のヘリ部分を歩き続けなければならない。「手を借りてはいけない」とか「失敗した後に助けるのはアリ」など独自解釈の謎ルールに「?」となりながらも、意外とハラハラしたな。
ゲームの”順番”が来た時の、映画「スマイル」ばりの気色悪いあの笑顔演出、あれもよかった。トンがってた。(「スマイル」より前の作品だよね?)
徐々に解き明かされる”呪いの謎”に関してはオカルト全振りすぎて醒めたけれど、ラストの胸糞ハッピーエンド(矛盾語)のバランスは好きだった。
それにしても、ブラムハウスは「普通のハッピーエンドにはしない」という「挑戦」をし続けているんだろうか。
いいぞ、もっとやれ。