| ジャンル | SF / ホラー / アクション / スリラー |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025 |
| 公開年月日 | 2025/10/21(アマゾンプライムビデオ配信日) |
| 上映時間 | 119分 |
| 鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
「どう?これを止められるのは私しかいないでしょ?」
待ってました! 「ミーガン」最新作。
「全米で大爆死」からの急遽「日本劇場公開中止」という”いわくつき物件”だけど、なにこれ。
めちゃくちゃ面白いじゃん!
見放題配信してくれたアマプラ本当にありがとう。
要するに「全米で大爆死」の理由はずばりこれだよね。「ジャンルの転換」。「チャイルド・プレイ」のような「人形ホラー」から、「アイアンマン」みたいな「SFアクション」へ。
たしかに、そりゃあ前作「ミーガン」のファンからすれば、コテコテの豚骨ラーメンを楽しみに食いに来たら、ギトギトのナポリタンが出てきたようなもんだったろう。全米の皆さんだって、クレームのひとつもつけたくなるよね。わかる。
ただし、日本のおれたちは違う。最初から「あのラーメン屋ではなぜかナポリタンが出てくる」ということを知ってから観た。ならば、「そのナポリタンは旨いのかどうか」。そこに集中できるのが強みだ。旨かった。旨けりゃいいじゃん。
割と想像通りだったよ。
前情報通り、どっからどう見てもホラーじゃない。人はけっこう死ぬけど、前作のように子供の耳を引きちぎったり巨大ナイフで人体を真っ二つ……なんてことはない。安心安全の全年齢向け。
前作のヴィランが今回は頼れる味方というターミネーター展開。悪の新型と主人公側のミーガンとの熱い戦いというのも、前情報通りだった。
もちろんね、おれも悪趣味なホラーファンだから、人が殺されるたびに、「そこはもっと見せてよ!怖く!グロく!ゴアく!」とは思ったよ。でもそこは「いやちょい待て。今おれが観ているのはSFアクション映画だから」という事前の気構えが大きく味方した。
ほんと、この気構えは本当に重要。さっきのラーメン屋のたとえじゃないけど、最初からナポリタンを食うつもりで食えば、ナポリタンとしてめちゃくちゃ旨いのよ。
前作のヒットにより潤沢な予算をドブドブ使ったアクション、CG、それからキャラデザ・メカデザ、ダンス、歌、そして胸熱展開。超ハイクオリティな、可愛い、カッコいい、スカッと、感動が詰まった、エンタメSFアクションの最高峰と言っていいでしょう。褒めすぎ? いやおれはもっと褒めすぎるぞ。
今回のヴィランであるアメリア(イヴァンナ・サフノ)がよかったね。新型らしくミーガンのような”不気味の谷”は超越した”ほぼ人間”の顔(超美人)。それがひとたび戦闘になると、アンドロイドらしい理論的かつ一切ムダのない正確な動きで、敵を一人ひとり始末していく。冒頭のシークエンスなんかは、美女スパコロ(スパイ/殺し屋)マニアとしてはまさしく至福の時間だったね。たまらん。
この無敵のアメリアが、アメリカ全土(世界?)を破滅させる力を持ってしまった。そこで
「どう?これを止められるのは私しかいないでしょ?」(ミーガン)
という囁きで、前作の主人公ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、仕方なくミーガンを復活させる。そんなストーリーだった。
まあね、展開は王道。物語に意外性はそんなにない。でもこの王道展開が厨二病オジサンにはたまらないのよ。
想像通りのピンチにハラハラし、想像通りの逆襲でスカッとし、想像通りのラストで熱い涙。オチも想像を超えなかったけどじんわりよかった。全部のシーンにクリエイター魂が注ぎ込まれていて興奮した。これぞエンタメ。褒めすぎ? いやおれはもっと褒めたい。
これ、全米大爆死によって、もしかして「ミーガン3.0」の可能性は途絶えてるの? だとしたらあまりに悲しい。
続編が作られることを祈願して、微力ながらあと3回はリピートすればいい?
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