昨日は20年来の友人タカハシ氏と大井町でサシ飲み。
まだ明るい16時頃から南口の「おふろの王様」で温泉&サウナを楽しんだ後、夜は北口の立ち呑み屋街に繰り出した。
タカハシ氏はおれがこの業界に入った20年前、雑誌編集のイロハニホヘトチ(イロハでは足りない)を叩き込んでくれた師匠であり、今でもしょっちゅう一緒に遊んでいる同い年の“親友”だ。
多いときは週に一度、少なくても月に一度は昼夜を問わず顔を合わせる仲なんだが、ここ4ヶ月ほどご無沙汰していた。この期間はおれがフリーランスになってからは最長かも知れない。
それには理由があった。
タカハシ氏はこの4ヶ月間とてつもない情熱を注ぎ込んで、初の”著書”を制作していたのだ。
彼はすごい才能の持ち主で、長い間エディターやライター、放送作家として多彩な分野で活躍してきたが、単独名での著書の出版は初めてだと記憶している。
今でもおれの大師匠であり、友人であるタカハシ氏の初の著書がこれ。
一昨日1月29日(「いーにく」の日)に発売された。
タイトルからもわかる通り、いま大人気のステーキチェーン店「いきなり!ステーキ」の(ほぼ公認)ガイドである。
価格は1129(イイニク)円。ありがたいことに、著者より直接1部いただくことができた。
彼は以前から「いきなり!ステーキ」の常連で、企画当初から出版の話は聞いていた。
“いきステ”に通い始めてからダイエットに成功し、体調が良くなった。それを多くの人に伝えたい、と。
昨夏、日比谷の居酒屋で、ジンギスカン鍋をつつきながら熱を込めて語っていた。
その“いきステ”愛は存分に発揮できたようで、内容はさすがのタカハシクオリティ。
書籍でありながら文章主体ではなく、写真やイラスト、表組みがレイアウト内で有機的に絡んで、ページごとに情報が直感的に入ってくる。
これがまさしく雑誌編集を極めた職人の仕事である。
おれなんかは「いきなり!ステーキ」には行ったこともないが、スラスラ興味深く読み進めてしまった。
ざっと読み終えた現在、そのへんの”いきステ”の常連さんより”いきステ”に詳しい自信がある。
いくらダイヤモンドカードを持っていても、ビーフスープに浮かぶ”謎肉の謎”を知らないなどモグリだ。
こんな風にマウントを取りたい“いきステ”ビギナーはもちろん、“いきステ”を愛するマニアにこそ必携のバイブルだと感じる。
昨日(発売日)の時点でアマゾンランキングで総合12位、「グルメ一般」カテゴリに限ればなんと1位!
出だしは順調だ。読者による口コミ効果が見込めるタイプの内容なので、さらなる売れ行きも期待大だ。
それでも著者の気持ちとしては、どうしても楽観的になれないようで、
「1人でも多くの人に買ってもらえるといいなあ・・・」
大井町の立ち飲み屋で、もつ煮込みをつつきながらピュアにつぶやくタカハシ氏。
こんな2~3人しか読まないブログで書いても何の力にもなれそうにないので、アマゾンで1部ポチった。