いきなり結論。こういう仕掛けのあるからくり映画は大好物なので☆4確定。
前半ネタふり、後半伏線回収という「カメ止め方式」。前半はとにかく退屈で、観ているだけであくびが出る展開だった。何が謎かもわからないうちから、意味ありげなBGMが少しうるさかった。
ところが後半パートで怒涛の伏線回収。「まあ、このためのあくびだったのなら仕方がない」と思える気持ちよさ。
鑑賞後に振り返ってはじめて、物語的にはしょうもない話だったことに気づく。
「むかし自分を苦しめた犯人の家に忍び込んで復讐する話」というだけ。
まさしく映画は「見せ方」「語り方」。練られた脚本と演出力で面白くしちゃうのが、プロデューサーと監督の力量。
物語というよりは、この「仕掛け」自体が見どころ。楽しませてもらった。