まったく知らない作品(シリーズ?)だったがTSUTAYA新作棚でジャケ借り。だって、ものすげえキャストだったんだもん。
妻夫木聡に長澤まさみ、三浦友和に浅野忠信。えっ染谷将太? 鈴木保奈美も出てきたぞ? なに? 奥田英二!?
邦画でもなかなかできない豪華キャスティング。個人的には全員好きな俳優ということで、演技に関しては安心して観てられた。中国映画だというのにお目が高い。
キービジュアルで連想できる通り、いや、それ以上のドタバタコメディ。もちろんそれは予想通りなので良いんだが、ちょっとその割合が多すぎるのと、ことごとくリアクションが大げさで、かつギャグセンが日本人とはズレているので、結構サムく感じる時間が多い。
ラストは泣かせにかかっていたようだが、コメディとシリアスの境目がわからなくて戸惑った。「人間の証明のテーマ」は日本ではコントなどで使われることが多いので、この曲がかかってしばらくは笑えるシーンだと思って観ていた。
ハリウッド映画にも韓国映画にも感じたことはなかったが、中国コメディを久しぶりに観て「ちょっと演出が肌に合わない」と感じた。
ただ本格的な密室トリックミステリーと、ゲーム感覚で真相に近づいていく構成は面白かった。136分とかなり長めの作品だが、(ギャグがサムい以外は)割と退屈せずに最後まで没入できたと思う。