「『スプリット』『オールド』の制作者が仕掛けた次なる罠。」「見ているものを疑え!」
という大上段からきたキャッチコピーに惹かれてTSUTAYA新作ジャケ借り。シャマラン系のどんでん返しを宣言しているようなものなので、この手のサスペンススリラーが好きなおれとしては、「どれどれ、やれるもんならやってみろ」となる。
作品時間は80分と短めで、ほぼワンシチュエーションながら、ちゃんとどんでんは返していた。
ただし「どんでんがあるぞあるぞ」と警戒しながら観ていると、途中から「なるほど、あのタイプのどんでんね」と予測がつく。
実際、中盤あたりで予測したどんでんがズバリ的中した。そういう意味ではスカッとした。
いや、嫌味じゃない。「面白くなかった」と言いたいわけでもない。
シナリオもよく練られていたし、フラットな状態で観ていれば、きっと「すげえ」と感心していたに違いない。
できれば警戒せずに観て素直に驚きたかったものだが、あの「予告どんでん」のキャッチコピーがなければ多分一生観ることすらなかったわけだから痛し痒し。
こうなることは宿命だったのだ。