岸孝之の記憶
イーグルスの先発が岸孝之と聞いて「ずいぶん久しぶりだな」と思った。あまりに記憶がないので、下手すりゃ去年は対戦なかったんじゃないか?と調べたら二度もあった。
どちらも岸にコテンパンにやられた試合だったところを見ると、どうやら防衛本能で無意識に記憶を消していたらしい。
今日も7イニングまで投げさせて、散発三安打無得点に終わった。おそらく今日の試合の記憶も数日後には消えてしまうと思われる。
コディ・ポンセという男
今日の注目は初登板のコディ・ポンセだった。キャンプ(投げた?)もファームもほとんど観てこなかったので、個人的には初対面だ。
「ポンセ」という、中年世代には懐かしい苗字と、まるで大型犬のようなインパクト強の髪型に、ついキャラを持っていかれそうになるが、冷静に顔だけを見るとラテン系のイケメン。27歳と若くケツがデカい。
2mの長身から投げ下ろす150km超のストレートはいかにも威力がありそうで、その風貌から荒れ球かと思えば(偏見)制球は意外とまとまっている印象。時折投げるカーブ(スライダー?)もよく曲がるし、チェンジアップも素人目には効果的に使えていたように見えた。5回投げて4奪三振と、三振奪取能力もまずまずありそうだ。
ただ、今日はよく打たれた。
5イニングを投げて8安打2四球4失点。少なくとも4回まではそれほど失投があったようには見えなかったんだが、意外と打ちやすいのか、ただ単にイーグルス打線の調子が良かったのか。1試合観ただけではわからない。
とりあえず、今日は来日初登板でボールが手になじんでいなかった……ということにして、次回を楽しみに研究を進めていこうと思う。
最終回に意地
正直、全体的にテンションの上がりどころがない展開だったが、比較的盛り上がったのは最終回か。
4点ビハインドのまま迎えた9回表の攻撃。
1アウトから野村佑希の三塁線を破る二塁打と石井一成の右中間を真っ二つに割る三塁打。この2本の長打で2点差まで迫り、ついにイーグルス守護神・松井裕樹をマウンドに引きずり出した。
結果としては、最後は松井に軽くひねられてしまうんだが、完封を免れたことと、そして、多少なりとも松井のHPを削っておけたことは良しとしておきたい。