鯉のぼり
ファイターズファンとしては、全体的になかなか辛い試合展開だった。初回、山口航輝のタイムリーヒットで1点を先制された後、ファイターズはすぐさま松本剛、清宮幸太郎の連続タイムリーで逆転。ここはものすごく興奮していたような記憶はある。
しかしその後の展開がいけない。2点をリードしながら、3回裏には再び山口のタイムリーで1点差に詰め寄られた。さらに5回裏、ノーアウト満塁からゲッツーの間に同点に追いつかれた直後、精神的にも物理的にもドデカい勝ち越し2ランホームランを浴びてしまった。
またしても山口航輝だった。
結果的に山口は、今日4打数3安打4打点の大当たり。吉田輝星と同郷で同い年の21歳。我らが吉田輝星もすくすくと育っているが、高校時代からのライバル山口も相当な存在感を出してきた。
試合後、お立ち台では山口航輝が満面の笑顔で得意の俳句を詠んでいた。
「鯉のぼり 僕も登るぞ 頂点へ」
若きヒーローの爆発に大いに盛り上がる球場。「お見事!」とわざと声に出しながら、満面に苦虫を噛み潰した表情のおれ。
なるほど、東京ドームでの連夜の今川フィーバーのとき、相手ファンはこんな気持ちだったんだな……
などと、不要な学習をしながら、缶に残ったビールを一気飲みした。
大明神の犠牲バント
今日はあまり良い場面が思い浮かばない。ただ悔しかった場面が2つあった。
5回表ノーアウト二塁という場面での「近藤健介の犠牲バント」と、そして9回表、「一発が欲しい場面」で代打を出された清宮幸太郎。
もちろん、その時の戦況や選手の調子・状態を見ながら、首脳陣はその都度ベストな選択をしていると思っているし、信頼している。
ただ、近藤と清宮が、それぞれ「あの場面で信頼されなかった」「あれがベストな選択とされた」という事実が、単純に残念だった。単なる”推しの贔屓目”というやつなんだと思う。
清宮は早く信頼を勝ち取ってほしい。
そして、(いちファンのわがままとして)得点圏での大明神の犠牲バントは二度と見たくないなあ。