ジャンル | 任侠・アウトロー / アクション / バイオレンス |
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製作国 | 韓国 |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023/4/7 |
上映時間 | 122分 |
鑑賞 | Hulu |
コイツ……主役じゃないぞ
タイトルの響きから、勝手にちょっと過激な「人狼ゲーム」的サスペンスホラーになるもんだと思っていたが、どうやら船上という閉鎖空間での悪党軍団vs.刑事たちによる血みどろの戦争という様相。
「あ、違うのか」と認識を改めたのも束の間、”アイツ”が乱入してきたところで、これも違うと気づいた。
なるほどマイケル・マイヤーズかジェイソンか。韓国の最先端監督は、何トンもの血のりを使ってこれ以上ない残虐なゴア「ハロウィン」、ゴア「13金」にしたいんだな。
この女刑事とイケメンナイフ使いがバディとなって、最後は”アイツ”を退治する話ね。はいはい、わかったわかった。いいじゃん。面白いじゃん。小躍りした。
しかし、それも違った。
女刑事もあっけなく死に、無敵だと思っていた”アイツ”もヘリで来た新”アイツ”に軽く葬られた。
ここからは、生き残ったイケメンナイフ使いと新たな新アイツとの一騎打ち。互角のバトルのすえ、イケメンが勝つ。
序盤から終盤まで「思ってたのと違う」の繰り返し。これは確かに新感覚だった。
そもそも作品ビジュアルではど真ん中に鎮座するコイツ(全身タトゥーイケメン)は中盤で死ぬし、予告編でもまるでコイツが主人公であるかのような見せ方をしていた。
作品を観る前からミスリード作戦が始まってたのね。完全に騙された。
まだまだ本国(?)には黒幕っぽい謎の全裸紳士もいるし、どうやら続編があるような終わり方。
1作目はメタ的な大仕掛けが成功したが、さあ2作目はどうする?
中盤のどんでん返しで大成功した「THE WITCH/魔女」の続編「~増殖」のような凡作にならないよう、新たなアイディアを期待したい。