ジャンル | エロス / サスペンス・ミステリー / スリラー |
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製作国 | アメリカ=ドイツ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 未公開 |
上映時間 | 147分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
鹿? 水? 社長? 200年前の事件? 謎の少女? 怖い村人?
「X」と「Pearl」のパンフをデスクに飾るほどのミア・ゴス信者にかかわらず、今まで手が伸びずにいた作品。
鑑賞した皆さんのレビューが絶望的に悪いのと、146分という絶妙な長尺にずっと気持ちを阻まれていた。来月公開される「インフィニティ・プール」を前にクリアしておこうと、ようやく重かった再生ボタンを押せた。
結論から言うと、たしかに……。
目当てのミア・ゴスに関しては、初期作にもかかわらず、かなり重要な役どころで出演していたので、そこは満足。
それから、序盤から凝ったカメラワークも好奇心を刺激された。舞台が古城を改築された情緒ある病院というのも好みだった。
(ちなみに「禁断の隔離病棟」というおどろおどろしいサブタイトルが悪い。そんなイメージじゃない)
ただし、いかんせん物語(脚本)があまり丁寧に作られていない印象だった。
鹿? 水? 社長? 200年前の事件? 謎の少女? 怖い村人? 父のトラウマ? 幻覚? 精神疾患? 実験? エキス? 地下室? そしてウナギ?
それぞれに対して何となく説明はあるんだが(ないのもある)、あまり理解はさせてくれないまま、謎ばかり積み上がる。
そして全貌がよくわからないまま、146分がモヤモヤ終わってしまった。
A24的な、表層的に観てはいけないようなメタファー映画ならば、「考察」(といってもネットを探るだけだが)という作業に移るんだが、パッと検索した限りそういうのもなさそうだった。
「ホラー映画だからストーリーなんかあまり気にすんな!」ということならば、はっきり言って怖くもない。
主演のデイン・デハーンのファンか、おれのようにミア・ゴスを必修科目としているホラーファン以外は、スルーしていい作品だと思う。