ジャンル | アクション / スリラー |
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製作国 | アメリカ=イギリス |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2022/7/1 |
上映時間 | 109分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
組手アクション以外はマーベラス
今回もアマプラで目に付いた美女スパコロ映画(スパイ・殺し屋/オリジナル造語)を無条件鑑賞。
無条件とはいえ、主演のマギー・Qに加え、相棒役にサミュエル・L・ジャクソン、敵役にマイケル・キートンといった超一流キャストという時点で、B級リスクは回避できていた。
ストーリーは、「家族を皆殺しにされた少女が殺し屋に拾われて、大人になって、殺し屋になってあqwせdrftgyふじこlp;@:」という完全フォーマット。
個人的にはまったく問題ない。変にヒネるよりは、安定の展開で、この手のジャンル映画の醍醐味に集中させてほしい派なので。
さて「美女スパコロ映画の醍醐味」とは?
言うまでもない、(腕力ではない)女性ならではの美しいアクションだ。フォーマットが安定しているんだから、これさえ良ければ「良い」。
その点でいうとマギー・Qの身体のフォルムと動きのキレは、かなり高水準だったと思う。素早い動き、鍛え抜かれた針金みたいな身体は、屈強な男どもをタイマンでぶちのめすのにまあまあ説得力があった。
ただ個人的に残念だったのは、格闘シーンがいわゆる”空手の組手”みたいな動きだったこと。昔は普通だったが、最新のアクション映画ではかなり少なくなってきたタイプ。
お互いにパンチとキックを予知したような感じ。すでに決められた動きをしているのが見え見えだった。いや、美しいんだけどね。ダンスとして。
コメディか、またはカンフー映画全盛の時代ならばこれでよかったのかもしれないが、ジョン・ウィック革命後の現代では、この嘘くささがちょっと雑音になっちゃう。
というわけで、アクションに関しては根本の部分でちょっと不満だった。それ以外(キャスト、世界観、演出、音楽)はけっこう好み。
アクション監督(誰かは知らないけど)さえ今風の人が手がけていれば、きっとマーベラスな作品になっていたと感じた佳作。