ジャンル | サスペンス・ミステリー |
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製作国 | 韓国 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2021/11/5 |
上映時間 | 100分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
あ、そういえば映画のタイトルそれだったね
「7日以内に国民1人当たり1000ウォン集めて送れ。1億ウォン集まらなければ人質の子供を殺す」
鑑賞開始早々5分、テレビ番組で国民に向けて放送された犯行声明文から、いきなり「?」が何個も積み上がる。
誰が誘拐されたかもわからない、しかも送金先は児童相談所? 1人1000ウォンで1億ってことは「10万人」? 韓国の国民が10万人ってことはないよね? なになに、どういうこと?
面白いかどうかはまだ全然判断つかないのに、これはつい観たくなっちゃうやつ。韓国映画って掴みが上手いよね。
主人公は女性警察官と女性児童相談員。この2人の視点から「児童虐待」「女性差別」という社会の闇の部分に光を当てながら、軸となる誘拐事件の謎を追っていく構成。韓国映画は、こういう複雑なシナリオもサラッとこなしちゃうよね。
ただまあ、暗い。
児童虐待シーン(直接的なシーンはない)はどんなゴア描写よりもしんどいし、女性警官に対する周囲の目線もかなり露悪的。幸せなシーンやスカッとするシーンはゼロ。いわゆるスタンダードな「韓国イヤミス」の部類に入る。苦手な人は受け入れがたいと想像するが、個人的に嫌いじゃない。
無理筋なご都合展開もなくはなかったけど、ちゃんと伏線を回収するのも安定の韓国クオリティ。ほぼ謎は残らない。
特に、含みを持たせたラストシーンは別の意味でスカッとした。
「あ、そういえば映画のタイトルそれだったね」
って感想、人生で最初で最後だと思う。