いよいよ2024年シーズンも開幕。
各評論家の順位予想も出揃ったようだが、ざっと見るに、日本ハムは相変わらずリーグ最下位予想が多い。良くて5位。ハムファン代表である岩本勉氏でも3位。もっと頑張れよ岩ちゃん。
おまえら見とけよ、と思う。
むしろ愉快な気分になってくる。
なぜなら、「日本ハムファイターズは優勝するに決まっている」からだ。
全員、顔おぼえたからな。
正気か?と思う人もいるかもしれない。ここ数年では比較的戦力が整ってきたとはいえ、2年連続でぶっちぎりで最下位の汚名をかぶったチームが、いきなり優勝するわけがないだろう、と。
たしかに。普通に考えれば想像しがたい。
ならば、ねじ伏せて想像しろ、というのがおれのスタンスだ。無理やり。強引に。
優勝(を想像するのに)に必要なオカズを片っ端から集めて、脳内でイメージしろ。
万波と清宮とレイエスのホームラン王と打点王争い。
おおっと、マツゴーが右打ち連発して首位打者返り咲き!?
五十幡がついに打撃開眼して60盗塁!
伊藤大海が貫禄の沢村賞。またポスティング騒ぎになっちゃうよ。
そして新庄監督の胴上げ。
全部なんとか想像可能じゃないか?
無理?いやがんばれ。
想像しようとすればするほど、気持ちを萎えさせる”逆オカズ”が押し戻してくるよね。
万波はたった1年活躍しただけ。そもそも25本塁打ってブレイクなのか? 清宮は出遅れ。レイエス? ハム助っ人打者が打つイメージがない。マツゴーも去年はイマイチだったし五十幡は怪我がち。伊藤は気分屋。新庄監督が”自分”を抑えられるわけがない。
おれもハムファンが長いから、制御しなければいくらでも出てくる。この4~5年の屈辱で、ファンはどうしてもこんなマインドになってしまう。
「どうせ負ける」というスタンスの方が気が楽だ。
負けてもダメージは少なく、勝てばラッキー。ローリスクハイリターンで気楽に楽しもう。うん合理的。
――と、ここ数年は夏頃から早々にこんなマインドになって、「どうせ、どうせ……」が胸にこびりついたままシーズンオフを迎える、ハムファン恒例の”ARE”。
「まーた今年もアレなんだろうな」なんて少しでも感じながら、野球観戦したくない。おれもこれまで、いろいろなスタンスで「プロ野球」というエンタメをどう楽しむのがベストか?と研究してきたが、「ひたすら優勝を期待して(信じ込んで)応援する」のが最も楽しい方法だと自分の中で結論づいている。「負けて死ぬほど悔しい、勝って死ぬほど嬉しい」ハイリスクハイリターンで脳ごと楽しむ派だ。
だったら、少なくとも開幕時は「優勝」(「最低Aクラス」なんかじゃ決してない)を強くイメージして迎えたい。それが例年のように「夏で終わり」か「秋まで楽しませてくれる」のかはチーム次第だ。考えても仕方がない(というのが個人的スタンス)。
だから、自分にとってのオフシーズンは、湧き上がるネガティブ要素を徹底的に打ち消していく作業の期間に使った。
いいや、絶対に万波はやる。清宮も奮起する。レイエスはMVPを獲得する(※実際夢をみた)。五十幡も伊藤も花開く。新庄監督の采配が冴えわたる。そして
「優勝する」。
全部うまくいくと想像する。いや「思い込ませる」。無理やり。強引に。
これが”いちファン”であるおれのキャンプメニューなのである。セルフマインドコントロール完了。選手たちが調子を開幕に合わせてきたように、おれも開幕できるマインドは仕上がった。
今なら誰に順位予想を聞かれても「ハム優勝」と答える。
「優勝チームを当てたら賞金10万円」と言われたとしても、自信を持って「ハム優勝」と答える。「100万円」なら少し考える。
ところで、おい岩ちゃん!
ハムファン代表の岩ちゃんよ!
「3位」って、ファンとしてちょっと調整不足なんじゃないか?