ジャンル | SF / コメディ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016/8/19 |
上映時間 | 116分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
作品は好き。吹き替え版が嫌い
個人的「ゴーストバスターズ」ブームの勢いに乗って、禁断の黒歴史もクリアしちゃおうということで、アマプラ100円セール鑑賞。2016年の公開時は劇場に行く寸前までいったが、あまりに評判が悪かったので敬遠。以来、一生観ることはないと思っていた。
結論だけを言えば「悪評を受けるほどではない」「なかなかよくできていた」という印象だった。
巷の評判をざっと見るに、主に「女性主人公への変更」というのが旧作ファンの逆鱗に触れてしまった模様だが、個人的には旧作「ゴーストバスターズ」オリジナル4人組の持ち味だった”ゆるさ”を、かなりスマートに新女性主人公へと落とし込めていたと感じた。
主人公格エリンは元々お堅い物理学者だがお間抜け。
エリンの親友アビーは豪快な性格をもつ変人心霊学者。
同僚のジリアンはギャグセンの高いド派手な天才メカニック。
そして気のいい怪力の持ち主パティ。
事務員のケビン(クリス・ヘムズワースの無駄遣い)も含め、無理なくオリジナルのキャラクター性を踏襲しながら”性転換”に成功できていたんじゃないかと思う。
現代なりの特殊映像もなかなか迫力があって、ラスト近くでNYを暴れまわるマシュマロマンや、CGを駆使したラストバトルは興奮した。
どうにか「ゴーストバスターズ」を再興させてやろうと設立された制作会社ゴーストコープの意欲はビシビシ感じた。制作陣は本当にいい仕事をしていたと思う。
ただし。
吹き替え版が良くなかった。
主人公エリンと相棒アビーの声に、それぞれ友近と渡辺直美があてられていた。宣伝の観点から、人気タレントを声優に使うのは別にいい。でも主要人物は絶対ダメだろう。
下手だとかそういうことは言わない。そういうことじゃなく、顔が有名すぎる人は、喋るたびに否応なしにその人の顔が思い浮かんでしまい、最初から最後まで絶対に拭えない大きな雑音になってしまうから。シリアスな場面でも、マジで友近と直美のコントに見えたぞ。
日本ローカライズされた翻訳も寒かった。
あまりに寒すぎて本当に鳥肌が立っちゃうようなセリフは無数にあったが、
たとえば、
「そのサンドはいつ手に入れたの?」
「三度じゃないよ、一度だよ」
……って、誰がこのセリフ許可したんだ!今すぐ出てこーーい!!!
ダメだ、興奮してきた。
吹き替え版の悪口は無限に書けそうなので、今日はこのへんにしておく。
作品自体はよかった。
ぜひ字幕版で。