ジャンル | サスペンス・ミステリー |
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製作国 | イギリス |
製作年 | 2005 |
公開年月日 | 2006/8/19 |
上映時間 | 124分 |
鑑賞 | Hulu |
イキリクズ浮気男のドタバタ劇
ウディ・アレン監督作は初鑑賞。
観たこともないくせに、勝手に「地味オシャレ」な先入観を持ち続けていて、「派手エンタメ」好きな自分にはどうせ合うわけがないと思い込んでいた。
このたびはヤングスカヨハの作品を堪能したい衝動に駆られて、ついにウディ・アレンを初体験した。
すげえ「地味オシャレ」だった。
ロンドンの街並みや名所は美しかったし、その中で動き回る登場人物たちも美男美女。ファッションも映える。セリフもオシャレ。眼福耳福ではあった。……ただ、ひたすら地味だったなあ。
モチベが沸かず、5~6回に分けて足掛け3日でようやく完走した。地味アレルギーの自分には、やっぱりウディは合わなかったと認識した。
物語の大半が、超上流家庭に婿入りした主人公が、妻と義理の家族に隠れてコソコソと浮気をする様子で占められている。この主人公に一切共感できなくて困った。
最初こそ、浮気相手であるスカヨハの美しさのみで観ていられたが、徐々に主人公のイキリクズっぷりに辟易するようになる。ついには、こんなクズを好きなスカヨハさえ嫌いになってきてしまう。
制作側としては本来「いつ見つかるか」のハラハラするラブゲームを見せたかったんだろうが、開始30分くらいから「早くバレて地獄を見る展開になれよ」と願っていた。
しかし、意外にもそんな庶民のささやかな願いもかなわず終幕……。
ラスト30分くらいにようやく事件が起こりミステリー風にはなるが、全体的にはただの「イキリクズ浮気男のドタバタ劇」。女性関係は徹底的にクリーンに生きてきた自分としては、あの結末からは何のカタルシスも得られない胸糞映画だった。
スカヨハは可愛かった。