ジャンル | ホラー / サスペンス・ミステリー / スリラー |
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製作国 | 韓国=日本 |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023/10/6 |
上映時間 | 80分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
「Jホラー」の系譜……過ぎ!
深夜に本格派心霊ホラーでゾッとしたいと思って、アマプラ新作からチョイス。500円を払うにはちょっとリスクが高そうなタイトルだけど(「お化け」って…)、元々それなりに興味があった作品だった。
脚本にあの名作「リング」の高橋洋に、個人的に大好きな「コワすぎ!」シリーズの白石晃士監督も関わっている。Jホラー功労者の作るベースに乗っかって、韓国クオリティによって製作される。橋本環奈も出てこない。「これは期待しないわけにはいかない!」と、半年前には劇場に行くかどうか悩むほどだった。
序盤の展開はけっこうテンションが上がった。
終電のホームで自らの頭を壁に打ち付けて血だらけの不気味な女性。動きがキモすぎてゾクッとした。
そして最初の犠牲者の謎の自殺の様子、残された妹のイッちゃってる表情も、うまく言えないが、かなり気色悪い。
ホラーファンに嫌われがちなジャンプスケア演出もセンスが良かった。
わかるかな。「ワッ!!!」というのではなくて「ゾワッ!」とする感じ。単にビックリするというよりも、ビジュアルでヒエッとなるタイプ。
これこれ! おれが今(深夜2時)観たかったやつ!
本能的に気持ち悪くて陰鬱。ハリウッド製作のホラーではありえない、それどころか今や日本すら失ってしまった「Jホラー」の系譜だ。
この年齢になると、ホラー映画で「夜トイレに行くのが怖い」「眠れなくなりそう」なんて経験はほぼなくなっていたので、むしろ楽しくなってきた。超期待!
……しかしだ、中盤から謎解きパートに移り、ひとつひとつ謎が解明していくごとに、自分のテンションが下がっていくのを感じた。
ん?
井戸?
顔色が悪い子供の霊?
呪いの感染?
「あれ? これってリブートかリメイクでしたっけ」
なんて展開に、徐々に白けてきてしまった。
いや、そこまで「Jホラー」をリスペクトしなくてもいいんだよ!
韓国映画っぽい胸糞オチはなかなかスカッとはしたが、観終わった後、すぐにトイレでションベンしてグッスリ寝た。