リベンジ・スワップ

最強JKの復讐映画

なんとなく、「ムカつく奴に”仕返し”してスカッとするタイプの映画」であることは、タイトルからわかった。

当方おじさんなので、ティーンの青春ものは守備範囲ではないんだけど、ここに「ビッチ」と「コメディ」と「復讐」が加わると、一気に大好物になる。

まずは、
「登場人物が全員高校生に見えない！」
などというハリウッドあるあるな雑音は耳をふさぐがよろしい。
（実際ほとんどが30歳手前）

そんなことよりも、主人公たちの文字通り「リベンジ」にしっかりスカッとさせられた。

主人公は元々スクールカーストの頂点で、性格はかなり悪い。やり方も汚い。おじさんにとって感情移入できる点なんて一つもないはずなんだが、なぜか作中は常に彼女の側に立って応援していた。

たしかに主人公はイヤな奴だが、どんな酷い目に遭わされてもまったくヘコたれないし、絶対に諦めない。「実力でスクールカーストの頂点に昇りつめた」だけある気持ちの強さと、計算高さは半端じゃない。

最初は彼女のことを嫌いでも、徐々にこの「強さ」に惹かれてしまう。好きになる。キャラ作りが上手いなあと感心した。ドレア役のカミラ・メンデスはめちゃくちゃキレイだね。（高校生には見えないけど）

“相棒”エレノア役のマヤ・ホークもよかった。

「ストレンジャー・シングス」でも感じていたけれど、ユマ・サーマンにそっくり。黄色い服を着ているときなんかは「キルビル」のブライドに見えた（笑）。

ドレアと対照的に地味な女の子の役なんだけど、復讐の「スパイ」としてスクールカーストの”一軍”メンバーと付き合っているうちに本当に仲良くなって……

なんて、よくある話かと思いきや、ちょっとしたどんでん返しアリ。

そんな展開のキーマンとなるエレノアを、”上手く”（意味深）演じていたと思う。さすがはサラブレッド女優。

まあ、最終的に「女の子最高！ 男はクソ！」という基礎上にあるガールズムービーではあるので、苦手なジジイはパスすべし。

おれはスカッとした。女の子最高！