ジャンル | ホラー/コメディ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023/10/6 |
上映時間 | 105分 |
鑑賞 | アマゾンプライム(オリジナル) |
「あんた、受け止め力すごいねえ」
「ハロウィン」リスペクトのB級ホラーかと思ったら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」リスペクトの薄味「スクリーム」だった。
いやディスってない。ちょうどいい。
一応、何人か血しぶきを上げながら死ぬ場面はあるが、作品名とパッケージビジュアルから連想させるほどスラッシャーじゃない。
比較的健全な「SFコメディ(ちょっと血しぶきアリ)」って感じ。主人公とそれを取り巻く登場人物のキャラが良く、終始ハッピーな気分で楽しめた。
主人公のジェイミーがいいね。美人でクールで強くて胆力があって、しかもギャグセンも高い。周囲の頼りない面々に切れ味よくツッコみ続ける「保護者」的キャラ。(もしや名前はジェイミー・リー・カーティスから取った?)
何度か死の危険にさらされるも、ほとんどビビることなく対処する。なぜか「絶対に死なない」謎の安定感があった。ホラーとしてはどうかとも思うけれど、こういうのもアリだなと実感した。か弱い女性が追い回されるような「ハロウィン」の時代はとっくの昔に終わったのだ。
それよりも何よりも、タイムトラベル設定の絶妙なチープさが気に入った。
実はわりとよく考えられていて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でいうところのドク役の人物がけっこう理論的に説明してくれる。もちろんトンデモ設定だけど、そのバランスが絶妙だった。
「(未来から来たってこと)信じるの? あんた、受け止め力すごいねえ」
「タイムマシンを作ろうと思ったら、未来から人が来ることくらい想定する」
ってセリフが、これまでのタイムトラベルもののお約束の”手続き”(「信じてもらえない、どうしよう」的な)をスパッと省略してくれて気持ちよかったね。話が早い!
「スクリーム」要素としては、ビッチなパーティあり、犯人探しあり、ドタバタあり、どんでん返しありと、全然飽きさせない展開。105分はあっという間だった。
物語が終わった後の、「この件で生じたタイムパラドックスまとめ」みたいなエンドロールは最高だったね。笑った。
よりによって、あのバカが代わりに○○になってしまうとは 笑