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セイント・フランシス

投稿日:

ジャンル コメディ / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2019
公開年月日 2022/8/19
上映時間 101分
鑑賞 アマゾンプライム

ただ優しい気持ちになれる地味映画

圧倒的ジャケ買い。緑をバックに黄色い英語タイトル、真っ赤なリクライニングシートに女性と小さな女の子。いいよね、これ。

内容は知らないがハートウォーミングなお話に違いない。ここのところ派手めな作品ばかり観てきたので、ここらで優しい気持ちになれる地味映画でも摂取しておくか、と再生した。

見込み通り、優しい気持ちになれる地味映画だった。

結婚・出産・キャリアなどの社会的プレッシャー、生理・中絶・ゲイなど、どうやら女性にまつわるテーマが満載なんだけど、そこは敢えて見えなかったことにさせていただいても、主人公と6歳の女の子との「ひと夏の愛情物語」として素直に心温まれた。映像もキレイだし、音楽も穏やか。

女の子がいいんだよな。フランシス。

お転婆で言うこと聞かなくて頑固で生意気で、そのくせ「ブリジット(主人公)ブリジット!遊んでよ」と上から目線で甘えてくる。ツンデレ。

それに対するブリジットの対応もいい。「彼氏はいるの?」「子供はいるの?」と無遠慮な質問を投げかけられても、「いないよ。あなたは?」と、まるで同年代と話しているかのように対等に会話する。

この2人の相性がよすぎて、もはや大きなアクシデントなど起きるべくもなく、ただ優しい空気感だけを堪能できる。2人で派手な化粧をしてランナウェイズの曲で踊りまくるシーン、あれ好き。お互いのことを本当に大好きなんだな、とジーンとなった。

いったん「じゃあね」とお別れした後に、時間差で背後から追いかけてきて抱きついてくるアレ。よく見るようなシーンだけど、あれはズルいよ。そりゃジジイでも泣くでしょ。

大きな事件は起きない。極悪人もいない。ただし基本「男ってしょーもない」描写ではあるので耐性のない人は注意。

まあとことん地味で、派手映画好きな自分には正直物足りなかったけれど、たまにはこういう作品もいいもんだ。

明日はこってりド派手なスプラッターでも観よう。

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