遺書(ブログ)

アウェイク

更新日:

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 2007
公開年月日 2011/5/21
上映時間 85分
鑑賞 アマゾンプライムビデオ

 

“出オチ映画”じゃない。

ホラー耐性・グロ耐性にはかなりの自信があるが、久しぶりに顔をしかめながら指の隙間から見た。麻酔が効いていない状態で心臓移植手術ってシチュエーション、怖すぎるでしょう。

全身麻酔されて喋ることはおろか瞼さえ動かせないのに、意識と痛覚はある。間違いなく手術に異状があるのに、それを伝える術がない。心の中で「ギヤアアアアアアア!」「ウゲエエエエエエ!」と叫びながら、胸を切られ、開かれ、心臓を取り出される(!)。「手術だから死なない」ってのもミソだね。主人公はハッキリと意識を持ったまま、ひたすら痛みに耐え続けなければならない。

このシチュエーションだけでもホラー界のノーベル賞ものなんけど、当然この作品はそんな”出オチ映画”じゃない。

「手術中に意識がある」ということで、否応にも聴こえてくる手術室の会話によってとんでもない真実が――という話に展開する。このサスペンス要素もなかなか面白かった。

ギャア痛い!
動けない!
耐えろ俺!
つーかお前らこんな時に何を喋ってる!
……ん? なんだと!?
うわっ殺される!
つーか痛い!
動けない!
誰か助けて!

これ!
めちゃくちゃ怖い!

「誰が敵で誰が味方なのか」をモヤモヤさせつつ、ちょこちょこ伏線を張ってドワーッと回収する感じは、ホラーの枠をはみ出している。「痛いホラー」として作品名は聞いたことがあったけれど、こんなにちゃんとサスペンスしているとは思わなかった。

しかし、ジェシカ・アルバは可愛いねえ。ネタバレなしで、ヘイデン・クリステンセン演じる主人公へひとことだけ。

お前はマヌケなんかじゃない。男なら誰だってコロッと落ちる。

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