ジャンル | ラブロマンス / コメディ |
---|---|
製作国 | アメリカ=オーストラリア |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024/5/10 |
上映時間 | 103分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
シドニー! お前はオッ○イ系だったのか!
ここのところ「ノクターン」「リアリティ」と立て続けに幸薄な”サスペンス・シドニー(スウィーニー)”を観てきたが、一転してハッピーな”ラブコメ・シドニー”でブッたまげた。
これまでシドニーについて、「地味顔だけどその卓越した演技力でスターまで昇りつめた本格派女優」だと思っていたが、お前、むしろ逆だったのか。
「逆」というのはつまり、ビジュアル系というか、その、体のフォルムが美しいというか、スタイル? その、あの…………
ええい面倒くさい!
シドニー! お前はオッ○イ系だったのか!
気づかなかったぞ! おれとしたことが!
冒頭で挙げた2作のサスペンスでは地味めな服装に包まれていたシドニーだったが、本作ではオーストラリアのシドニー(ややこしい)のリゾート地が舞台ということで、水着はもちろん、普段着も胸元パッカーンのドレスやら、超開放的に持ち前のナイスバディをさらけ出している。
たぶん、この作品で初めてシドニー・スウィーニーを知った人は、「あのセクシーな女優さん」のようになるに違いない。いや、違うんだ。彼女は1000の顔を持つ超演技派女優なんだ! オッ○イ女優なんかじゃないんだぞ!
と、なぜか世界に対して大声で弁明したくなる作品だった。
シドニー指名で課金(700円!)して鑑賞したが、思ったよりもずっと偏差値低めなドタバタラブコメだった。観ている時間ずっと、インスタ映えするかき氷店の行列に肩をすぼめて並んでいるような居心地の悪さを感じた。明らかに自分のようなオッサンがいていい(観ていい)世界観じゃない。
リゾートセレブの恋愛バカ騒ぎっぷり。
生まれてこの方、静かに暮らしてきた自分としては鳥肌もののシーンの連続だった。挙げればキリがないが、例えば人混みの中でベン(グレン・パウエル)の親友が突然、
「おーい! みんな聞いてくれ! ベンが恋してるぞーー! ヒューヒュー!」
なんて叫ぶシーンでは、顔が真っ赤になって鳥肌が破裂しそうになった。こういう奴ら、本当に見かけたら絶対に近寄りたくない。
本作の登場人物は終始そんなノリ。家族と友達以外は全員モブ。自分たちこそ世界の中心。恋愛こそ関心事のすべて。「アイツとアイツをくっつけろ」とか、ならば「くっついたかのようにみんなを騙してやろう」とか、しょうもないことに惜しげもなく手間をかける集団。
まあ「そういう作品」といわれればそれまでなんだが、鑑賞しているおれは、ずっと痛い顔をしながら観てた。評判は悪くはないようなので、ターゲットは自分ではなかったということか。
ただ、シドニー・スウィーニーはさすがだったね。
目を丸くしたビックリ顔、爆笑顔、ボケ顔、可愛いプンプン顔からセクシーな誘惑顔まで、コメディモードでも顔芸が炸裂。「サスペンスやスリラーと相性がいい不幸顔だ」と感じていたが、「なんだ、こっちもイケるじゃん!」と感心した。感心はしたが、”2000(格上げ)の顔を持つ超演技派女優”の無駄遣いだな……と正直思った。まるで公道を時速40kmで走るフェラーリ。
いちオッサンとしては、シドニーのナイスバディをじっくり堪能できたのは眼福ではあったが、今後は天性の演技力を遺憾なく発揮できる作品で時速300kmを叩き出してほしい。
レンタル終了まであと35時間か。
ごめん、最後に水着シーンだけもう一回見てくる。