ジャンル | アクション / バイオレンス |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2015/10/16 |
上映時間 | 101分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
これぞ「舐め殺(略)」系の真骨頂
シリーズ4作目だけ未鑑賞だったので、復習がてら夏休み中に1作目から通しで観てしまおうという計画。1週間以上かかった。
これを書いている時点では4作踏破しているんだけど、並べてみると、1作目が最もシンプルで面白かったなという印象。いわゆる「舐めてた相手が殺人マシーンだった」系の超基本にして金字塔。
馬鹿な悪党が最強の男を怒らせて手痛い目に遭う。ストーリー的には、もう本当にそれだけしか描かれていない。殺し屋の組織については「存在する」と匂わせるだけで詳しくはやらない。2作目以降で中心になってくる主席連合の複雑な勢力抗争などはほぼ描かれない。
ただ最強の男(=ジョン・ウィック)が悪党どもをぶち殺す!
それだけ。シンプル。
シンプルだからこそ、それまでに(2014年までに)なかった斬新なガンアクション(めちゃくちゃカッコいい!)に集中できて、結果この作品は大ヒットを記録できたんだと確信した。
初っ端から展開が早くていいんだよ。
開始間もなく観客全員が小悪党のドラ息子・ヨセフに対する殺意を最高潮にまでブチ上げられる。ジョンが所有するビンテージカーが欲しかった、ただそれだけでジョンを理不尽にボコボコにし、大切な犬を殺してしまった。観た人は全員こめかみに青筋を立てていたはず。
……マジでコイツ絶対に許さねえ。
と、こうなるまでに、たったの約15分。眠っていた無敵の男がパッチリ覚醒。エンドロールまでの残りの時間は、ほとんどジョン・ウィック怒りの殺戮の時間だ。もう殺す殺す。腕利きの殺し屋なんだから、ターゲットだけを狙って隠密的に始末することもできただろうに、正面から乗り込んで邪魔するザコ部下たち(本件とは無関係)もろとも片っ端からぶっ殺す。
「こいつらにだって愛する家族がいて愛するペットもいるだろうに」と、ちょっと同情してしまうほど殺す。色んな方法で殺す。最高。爽快。
これでしょう!これぞ「舐め殺(略)」系の真骨頂。
いいか、怒らせたらお前だけの問題じゃなくなるんだぞ。周囲の人も山ほど巻き込んじゃうんだぞ。もっと言えば、この後シリーズ4作目まで製作されて、さらに関係ない人々が合計400人以上(グーグル調べ)殺されるんだぞ。
そうなんだよ。
この小悪党ヨセフが
ガソリンスタンドで偶然ジョンに出会わなければ、
そしてジョンの車を欲しがらなければ、
それを強奪するためにジョンをボコボコにしなければ、
そしてこれが一番の罪、ジョンの大切な犬を殺さなければ。
今ごろジョン・ウィックは、ただの”車好きジジイ”としてあの豪邸でひっそり暮らしていたかもしれない。当然400人超はみんな生きてる。
4作を観終わった後にそう考えると、あの小悪党ヨセフはとんでもないことをやりやがったな、と改めて見直した。この大悪党め。
2作目「ジョン・ウィック:チャプター2」からは、世界の殺し屋を束ねる「主席連合」も巻き込んで一気に複雑化していく。
正直ここからの展開が結構無理があるので好きじゃない。
4作観た上でもう一度言うと、この1作目「ジョン・ウィック」無印が一番好きだな。