ジャンル | アクション / バイオレンス / スリラー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019/10/4 |
上映時間 | 131分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
ジョンが生き続ける真の理由
中盤で首長(主席連合のスポンサー?)に「生に執着する理由」を尋ねられるんだが、その答えがあまりにフワッとした理由でブッたまげた。
「妻との思い出を守るため」。えええ?
いやジョン、もうちょい欲しいぞ。お前はそのために何百人殺してきたと思ってるんだ。わかるよ。妻との思い出は自分の心の中にしかない。自分が死んだら妻の存在も消える。それほど妻を愛していたんだよな。意味はわかる。でも、こう言っちゃなんだけど、その理屈は弱すぎる。同じく何百人の「家族の想い出」を奪ってきた分際としてはさ。
……なーんて、そういうことはいいんだよね、このシリーズは。
だって、ジョンが生き続ける真の理由は「シリーズ存続のため」なんだから(メタ発言)。
さて、前作に引き続き「ジョン・ウィックの殺し方見本市」の第三弾。本作も楽しませてもらった。
今回は、犬が”仲間”として大活躍するシーンがよかったね。かつての殺し屋仲間・ソフィア(ハル・ベリー)との共闘、2匹の犬との殺人コンビネーションが爽快だった。
ハル・ベリーもキアヌに負けない華麗なガンアクションを披露してくれて、美女スパコロ(スパイ・殺し屋/造語)マニアとしても大満足。これまで認識してなかったけれど、おれ、多分ハル・ベリーが好きだ。……ってあれ? ハル・ベリーはあの後どうなったんだっけ。忘れた。
それから、あれ? キング(ローレンス・フィッシュバーン)もこの作品から登場してたよね? 結局どうなったっけ。忘れた。
だけど、それでいいのだ。
その後も、賞金首になって世界中の殺し屋から狙われたり、ジョンと互角の強敵にしつこく襲われたり(=ゼロ、いいキャラだったね)、ついにはエリート殺し屋軍団を送られたりと、ジョンの周辺は常にしっちゃかめっちゃか。誰がどうなって誰が味方で誰が悪い奴で……なんてことは、考える暇がない。そして結果的にあまり重要じゃない。
ジョンが元気にカッコよく、時々ズタボロになりながら、蠅のように集まるモブ敵と戦い、気付くと敵が全滅している様子をただ楽しめばいいのだ。はい、カッコいい。
ただ個人的に、キアヌにチャンバラは似合わなかったと思うなあ。ゼロの方が遥かに強そうに見えた。