ジャンル | コメディ / スリラー / パニック |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023/9/29 |
上映時間 | 95分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
「出典:wikipedia」で一番笑った
最初に仰々しく熊に関する注意書きテロップが流れる。それを読みながら、「へえ、なるほど。黒い熊は逃げるんじゃなくて戦った方がいいのか」などと目から鱗を落としていたら、「出典:wikipedia」ときて膝から崩れ落ちる。鱗を返せ!
と、こんな風に初っ端からラリってる作品だった。
お名前はかねがねお聞きしておりました。「コカイン・ベア」。特にアマプラ見放題になってからはずっと「おすすめ」欄に貼りつきっぱなしなので、このジャケ写は夢に出るほど顔なじみ。夢の続きのようなノリで、つい再生ボタンを押してしまった。
タイトルとジャケ写から「コカインを食べてラリった熊が大暴れするパニック映画ね」ということは察しがつき、そもそも観るつもりがなかったので、結構いろんなレビュー(ネタバレも)も、事前に斜め読みしちゃってた。
「製作費50億円を使ったC級映画」
「CGしょぼい。でもちゃんとグロい」
「ストーリー薄い。でもちゃんと怖い」
「登場人物が多すぎる。でもドラマはある」
だいたい、みんなこんな感じの感想だったよね。好評・不評を併せ持った「ふつう」(Filmarks評点3.4)という評価。
個人的にはC級とも思わなかったしCGも立派なもんだと思ったが、言うほどグロくも怖くもない。ストーリーは激薄。登場人物が多すぎるは同意だが、グッとくるドラマはなかったと思ったけどどうだろう。「50億円は使い過ぎ」は同意。
率直にいうと、個人的には面白くはなかった。もう少し言うと、かなり退屈だった。上映時間は95分と決して長尺ではないのに、「そろそろ終わるかな?」と時計を見たらまだ半分だった。
構造的には「湖畔のジェイソン」が「森の熊さん」に変わっただけの殺人鬼スプラッターホラーで、人々の殺され方はだいたい一緒。「バカ登場→熊が出る→追いかけられる→殺される」の繰り返し。フラグが立てば必ず死に、オシャレな裏切りは皆無。あ、一人「お前が生き残るんかーい」というキャラがいたね。
ただ、全体的にストレートすぎて正直飽きてしまったというのが本音。ラストのたたみ方はまあまあ好きだったけど、それまでの退屈を逆転するには至らなかったね。
言うまでもないけれど、個人の感想です。