ジャンル | コメディ / サスペンス・ミステリー |
---|---|
製作国 | アメリカ イギリス |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016/5/13 |
上映時間 | 106分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
1950年代の映画業界を覗き見
完全にスカーレット・ヨハンソン目当てだったので、彼女が20分付近で登場した時は、「やっとかよ!」とツッコみつつも心の中で拍手を送った。人魚役美しい!(正確には「人魚役」役だけど)
事前に予告編をチェックした限りは、1950年代の映画業界という雰囲気もいいし、上品なコメディといった感じで期待して鑑賞したが、全体的には面白くはなかった。いや、「面白くない」は語弊があるか。言い直す。退屈した。
けっこう難解だったよね、これ。まず登場人物が多い。名前なんか覚えられないから、俳優で覚えるしかない。
映画プロデューサーの主人公ジョシュ(ブローリン)が指揮する映画の主演俳優(ジョージ)クルーニーが誘拐されて大騒動!……って話かと思いきや、同時に人気女優のスカヨハが妊娠していて? そのスキャンダルも隠密に処理しなければならない? あれ? こいつはなんだ?もう一人の主役っぽいアクション俳優。結局レイフ・ファインズ監督とのコンビでただのオモシロ担当か? 結局ティルダ(スウィントン)との絡みもよくわからなかった。お?唐突にジョナ・ヒル? うお、チャニング・テイタムも出てきた?
頭の中がしっちゃかめっちゃか。(しかし豪華だな)
ただまあ、観ながら「こういう映画だったか」と自分を納得させた。こういう作品、別に珍しくないよね。
ある場所を舞台として(本作では映画スタジオ)、そこに集まる人々の、それぞれのドラマが交錯するという「群像劇」。シンプルに物語を楽しむよりも、その場所・時代の雰囲気と、その場所特有の人間だったり、常識だったりを覗き見して楽しむような作品。
最近観た作品では「アステロイド・シティ」が思い浮かんだ(あれも個人的には脳内しっちゃかめっちゃかだった)。邦画なら三谷幸喜なんかがめちゃくちゃ上手いよね。
そういう観点で言うと、確かに1950年代当時の映画スタジオの様子が垣間見られた気がする。「面白かった」というよりは「興味深かった」。
あ、ただコメディシーンはどれも面白かったよ。
特に気に入ったのは、やっぱり芝居がヘタクソなアクションスターに、本格派レイフ・ファインズ監督が演技指導をするシーン。これをフリとして、忘れたころの編集室でのオチで爆笑した。
全体的には退屈だったけど、最初から「コントが断続的にぶち込まれたコメディ(しかも演者は豪華)」として観ていれば、もっと楽しめたかもしれない。
目当てのスカヨハはビックリするほどチョイ役だった。