ジャンル | コメディ / ドラマ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024/6/7 |
上映時間 | 85分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
とんだ食わせ物
マーガレット・クアリーってスッピンだと若い頃のトム・クルーズにそっくりだよね。「哀れなるものたち」では豪華なドレスと隙のない中世メイクで、まんま「フランス人形みたいな美人だ」と思ったけど、本作の”男前”な役柄の方が本来の姿なのかな、と感じた。
そんな彼女見たさに、数ヶ月前の公開時は劇場鑑賞するつもりで計画を立てていたが、公開館が少なく断念した。なので、せめてアマプラ新作レンタル400円課金。
結論的に、わざわざ遠くの劇場に足を運んで2000円払ってまで鑑賞しなくてよかった。
なんじゃこりゃ!
とんだ食わせ物じゃないか!
いや、予告編は観たよ。めちゃくちゃ面白そうだった。明らかなドタバタコメディながら、サスペンスあり、バイオレンスあり。現代風の「テルマ&ルイーズ」を思わせる女同士のロードムービー風。2000年前後のアメリカ東海岸を舞台にした、画面のザラ感と夜の街のネオン感、音楽。全体的なアートディレクションのポップさも存分に受け取れた。「これ絶対に好きなやつ」と確信するには十分だった。(予告編見てない人は見てよ)
しかしまさか、ここまで品のない下ネタ映画だったとは!
別に自分も下品が嫌いなわけじゃないけど(むしろ好き)、この種類の下品は想定しておかないと受け身が取れない。
「この種類の」とは? と聞いてほしくはない。この歳になると、できれば文字でも打ちたくない単語「チ〇コ」がテーマと言っても決して言い過ぎじゃない。
笑いどころの半分以上がソレ系で、最初こそ少しだけ笑っていた気がするけど、徐々に引いていく自分に気づいた。いやあ、最後までアレ押しでは(クレヨン)しんちゃんだって笑えないよ。
ただ、主要メンバー3人はキャラがくっきりで、そこは楽しめたね。
自由奔放で欲望剥き出しのジェイミー(マーガレット・クアリー)、少々堅物だけど好奇心を抑えきれないマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)、そして豪快で強いスーキー(ビーニー・フェルドスタイン)。
3人とも自分の持ち場できっちり仕事してた。下品だけど。
レズビアンの欲望全振りな内容なので、LGBTに理解のある人向け……ではなく、LGBTに特別な思いを持っている人は逆に注意かもしれないと感じた。