ジャンル | ホラー / コメディ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2024/7/12 |
上映時間 | 101分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
「虐殺」されるのは誰か
ジャケが気になったが、聞いたことのない新作だったので事前に調べた。
へえ「アメリカン・カーネイジ」。訳すと「アメリカの虐殺」。社会派っぽいタイトルだけど、ジャンルはホラーコメディね、いいじゃない。日本ではこの夏の映画館のイベント(カリコレ)で1日だけ上映されたレアな作品か。で、出演者は?
おっ、ジェナ・オルテガちゃんが出てるじゃん!
ってところで500円課金した。
冒頭からいきなり不法滞在者を一掃する行政命令が発令されて、不法滞在者二世の主人公らが拘束される不穏な場面から始まる。なに、ディストピア系? 彼らが理不尽に「虐殺」されていく胸糞ホラーか? と思いきや、違った。
高齢者への奉仕活動をすれば、家族も含めて強制送還は免れる、ということで、派遣された高齢者施設で遭遇する不可解な現象がメインとなる。主人公JPと、たまたま集められたメンバーたち(ジェナもその一人)が、いろいろな不思議体験をするんだが、これが結構気色悪い。
夜中に全裸の老女が襲い掛かってきたり、息を引き取ったと思った老人がクリーチャーのような動きで飛びついてきたり。
「この施設、何かおかしい」
そう感じた主人公たちが、その謎を解明していくミステリー展開となっていく。ホラーとしてありがちな展開だけど、真相は決して平板ではなく、三層くらいあって個人的には気に入った。「虐殺」はそっちか。
ただね、中盤くらいまでは何も起こらず、キャラクター説明と設定説明ばかりだったので、正直いうと退屈した。今思えば伏線散布の時間でもあったのかな。意味も分からないのに、やけに丁寧だったね。
500円課金していなければ、もしかしたらここで離脱していたかもしれない。個人的には、目当てのジェナが割と出ずっぱりだったので、そこでもつなぎ留められていた感じ。
おかげさまで、最後まで観ることができてよかったと思えるラストだったし、自分と同じく初見で中盤まで「退屈だ」と感じたとしても我慢して最後まで観てほしいと思う。
ガッツリB級だけど、その価値はギリギリある。