ジャンル | ホラー / サスペンス・ミステリー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2016/7/30 |
上映時間 | 83分 |
鑑賞 | NETFLIX |
PC画面鑑賞で最も臨場感を感じられる作品
現在短期契約中のネトフリで、見放題になっているのを見つけたので即鑑賞。
もともとファウンド・フッテージものとかPOVものなど「神の視点を使わない」系は大好き。「アンフレンデッド」はネット時代に誕生したコレ系の新種だよね。
すべてが”ネットに接続されたカメラ”のみの視点で描かれる新感覚ホラー。
後発の同系統でよく比較される「search」シリーズは、複数のPC画面やスマホ画面、さらには監視カメラの映像まで都合よく使っていたが(これはこれでわかりやすくていい)、本作はかなりストイックに「主人公のPC画面のみ」に徹底した力作だった。
だからこれは、世にも珍しい
「PC画面での鑑賞が最も臨場感を感じられる作品」
と言っていい。
画面比率が最初から最後までPC(Mac)。画面内で展開されるYouTube動画や友人たちとのLIVEチャット映像、メッセンジャー、SNS画面など、マルチタスクで複数のウインドウを操作しながら、完全に画面内のみでストーリーが動いていく。
意味はないけれど、右手でマウスを握りながら観ていたら、まるで自分が操作している感覚になった。
「×」を押しても閉じられないウインドウ、LIVEチャットから追い出せない傍観者、あるはずなのに消えている操作メニュー、勝手に送られてくるDM。それらの”不具合”(?)が全てありそうで、不気味で、もどかしくて、「イラァ!」と主人公の感情とリンクする。
結論的には、本作より先に観て「犯人捜しミステリー」としてワクワクさせられた「search」シリーズと違って、本作はずっと「オカルト」だったのが若干の落差になってしまった。
ただ、こちらの方がコレ系のパイオニアであることと、”ネット界に潜む呪い”っていうのも今後どんどん出てきそうで、そういう意味では「新世代の王道パターンになるのでは」という価値を十分に感じた。
20年後に「こんな時代があったなあ」的に再評価されそうな気もする。……ないか。