ジャンル | スリラー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024/6/7 |
上映時間 | 98分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
ブラムハウス製作のJホラーオマージュ
日本公開された6月頃、劇場に行く気満々だったのに行きそびれた作品。「ジェームズ・ワンとブラムハウス製作」という保険もついているし、見放題を待たずにアマプラ新作500円課金して観た。
あらすじは一行。
「呪われたプールが、ある幸せな家族に不幸をもたらす家ホラー」。
「プール」を「井戸」とか「水槽」に変換すれば、まんま伝統のJホラーでしょう。実際かなりジワジワ系の演出だったし、「見えそうで見えない霊体」「排水溝の大量の髪」「不気味な(アジア系の)老婆」などJホラーっぽいシーンが随所に見られた。
製作者はきっと意図して作っているので、こんな言葉で一蹴されるのは不本意だと思うけど、あくまで個人の感想なので言っちゃう。
地味。
いや生意気なことを言うと、丁寧に作られているしクオリティは高いと思う。登場人物の造形もそれぞれ深いし、「プールの中に何かいる」というシチュエーションはちゃんと怖い。「呪いのプール」一点突破で100分もたせた技術は一流だと思う。
ただエンタメ感はなかったなあ。最後までテンションが上がらなかった。
呪いの謎がさ、観客はみんな最初のプロローグでだいたい知ってるんだよ。主人公家族の母親役がそのプールの過去を調査していく展開になるんだけど、そのせいで真実に近づいていくカタルシスは激薄だった。これも製作者は意図していたんだろうか。
で、最終的な締めはアメリカお得意の「家族愛」だ。「愛に犠牲は必要」なんて、美談だか胸糞だかわからないモヤッとした終わり方。
どうだろう。
Jホラーを愛するファンは、この原点回帰に拍手したのかな?
一方、ブラムハウスの看板に絶大な信頼を寄せるエンタメ志向の観客はちゃんと満足できたかな?
その中間でもなく、「どちらでもない」方向性のような気がした。個人的に。